FWジェイがストライカー不足の日本に提言。「問題はメンタルだけ」

Why JAPAN? 私が日本でプレーする理由
北海道コンサドーレ札幌 ジェイ(2)

今年27シーズン目を迎えているJリーグは、現在、じつに多くの国から、さまざまな外国籍選手がやってきてプレーするようになっている。彼らはなぜ日本でのプレーを選んだのか。日本でのサッカーや、日本での生活をどう感じているのか? 彼らの本音に迫る。

◆ ◆ ◆

 いいストライカーに必要なもの──。それはスキルやスピード、落ち着き、シュート精度など、多岐にわたる。だが、北海道コンサドーレ札幌のジェイ・ボスロイドにその質問を投げかけると、彼は真っ先にこう答えた。

FWジェイがストライカー不足の日本に提言。「問題はメンタルだけ」

札幌の練習場で、トレーニングに励むジェイ

「ストライカーはわがままであるべきだ」

 アーセナルの育成組織で育ち、プレミアリーグやセリエAで何度もネットを揺らしてきた元イングランド代表FWは、フットボールでもっとも華のある仕事を任される選手は利己的であれ、と言う。

「長いキャリアを経て、自分のプレースタイルは変わった。とくにミシャ(札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督)の下で、周囲を生かすことの重要性を学んでいる。それでも、僕は今でもフィニッシュへのこだわりを持っている。味方が明らかに有利な位置にいないかぎり、自分でシュートを選択する。チームのなかで自分の決定力がもっとも高いと信じ、得点への責任を負う。そのためには、ある種のわがままさが必要なんだ」

 日本で5シーズン目を過ごすジェイは、Jリーグのクオリティーは「とても高い」と感じている。ヨーロッパの主要リーグと比べると、歴史はまだまだ浅いが、プレーのスタンダードに特別大きな差はなく、長足の発展を支えたのは日本人の勤勉さと熱意だと見ている。

 ただし、ことストライカーについては、日本人選手があまり台頭していない。実際に今シーズンのJ1でも、得点ランキングの上位はほとんど、外国籍選手で占められている。その理由には社会的、文化的な背景があるはずだとジェイは話す。

「日本人は基本的に、物を分け合う利他的な人々だと思う。だからこそ、ミドルクラスの多いすばらしい社会が成り立っているのだろう。ただしストライカーがそのような性格の持ち主だと、成功するのはなかなか難しい。なぜなら、このポジションの選手はゴール数で評価されるからだ。


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