また、高齢化が進んでいる外野も補強ポイントである。亀井、丸と左の好打者が揃うだけに、できれば右の長距離砲がほしい。イチオシは、今年夏の甲子園でも大活躍した井上広大(履正社)だ。187センチ、94キロという体だけでも「ほしい」と思わせる存在で、しっかりバットを振れるというのがすばらしい。
夏の甲子園で3本塁打を記録したように、長打力はすでに実証済み。やや変化球に脆さを見せるが、これはプロに入ってから学ぶことである。いずれは岡本ともに、クリーンアップを打たせてみたい逸材だ。
昨年のドラフトで、巨人は2位以下を高校生で占めたが、今年もそれぐらい思い切った指名をしてもいいかもしれない。それが黄金期を築く、一番の近道かもしれない。