錣山親方が驚愕。九州場所の本命は、34歳にして体の厚みが増した白鵬

 そんな若隆景の持ち味は、しぶとさ。相手に食らいついていく姿勢には、すばらしいものがあります。しかしながら、いかんせん体が小さい。そこは本人も自覚していて、「あと体重を10kg増やしたい」と言っています。幕内を維持するためには、まずは体を大きくすることが先決でしょうね。

 ともあれ、お爺さん、お父さんも力士という相撲一家。今後が楽しみな若手のひとりです。

 思えば、私も現役時代には、兄ふたり(元関脇・逆鉾=井筒親方、元十両・鶴ノ富士)とともに「井筒三兄弟」と呼ばれていました。

 次男の逆鉾が引退後に、父の井筒部屋を継承。そのなかで育ったのが、横綱・鶴竜です。しかしこの9月、病と闘っていた兄(井筒親方)が急逝。井筒部屋は消滅することが決まり、鶴竜ら現役力士は、陸奥部屋に移籍しました。

 陸奥部屋の師匠である霧島関(元大関)は、親父(先代の井筒親方)の弟子でもあり、信頼できる方。鶴竜らが安心できる部屋に移ってよかったな、と思っています。

 一方で、私が育った井筒部屋という部屋がなくなってしまったことへの寂しさはあります。ただ、その実感はまだないんですよ。今場所、鶴竜が突然の休場。本来であれば、館内で流れていたはずの、「横綱・鶴竜、陸奥部屋」というアナウンスが聞けなかった、ということもあるかもしれませんね。

 ちょっと感傷的になってしまいましたが、おかげさまで九州場所も連日満員です。力士たちには、そんなファンの方々の期待に応えられるような、見応えのある取組を見せてもらいたいですね。

錣山親方が驚愕。九州場所の本命は、34歳にして体の厚みが増した白鵬

photo by Kai Keijiro

錣山(しころやま)親方

元関脇・寺尾。1963年2月2日生まれ。鹿児島県出身。現役時代は得意の突っ張りなどで活躍。相撲界屈指の甘いマスクと引き締まった筋肉質の体つきで、女性ファンからの人気も高かった。2002年9月場所限りで引退。引退後は年寄・錣山を襲名し、井筒部屋の部屋付き親方を経て、2004年1月に錣山部屋を創設した。現在は後進の育成に日々力を注いでいる。

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