ロナウドのお膳立て役からエースに。ベンゼマのゴール前の動きの妙

サッカーIQラボ
~勝負を決めるワンプレー~

Question
バルベルデの動きを見て、ベンゼマはどうしたか?

 レアル・マドリードのカリム・ベンゼマほど、すべての面で高い水準に達しているオールラウンドなFWはいないだろう。恵まれた体躯を生かしたパワーと高さ、味方を生かすプレーとフィニッシュワークは一級品。そしてエレガントな身のこなしとボールタッチは、同じアルジェリア系フランス人というルーツを持つ、同チームのジネディーヌ・ジダン監督に例えられている。

 リヨンの育成組織からトップデビューを果たし、リーグ7連覇という黄金期の最後をエースストライカーとして活躍。その後、レアル・マドリードに引き抜かれると、移籍当初はうまく馴染めずに苦しんだ。それからクリスティアーノ・ロナウドやガレス・ベイルを生かすチームプレーで価値を示し、強力な3トップを形成。”BBC”の愛称で恐れられた。

 そしてロナウドがユベントスへ移籍し、ベンゼマはかつての得点力を取り戻そうとしている。今季のラ・リーガ第16節エスパニョール戦のゴールは、まさにそんなシーンだった。

ロナウドのお膳立て役からエースに。ベンゼマのゴール前の動きの妙

右サイドでボールを持つベンゼマ。バルベルデの動きを確認し、このあとどんなプレーをしたか?

 後半34分、ベンゼマが右サイドでボールをキープすると、中央のフェデリコ・バルベルデが走り出した。その動きを見てベンゼマはどうしたか。

Answer
バルベルデに縦パスを出し、空いたニアのスペースへ

 まずはバルベルデの走りの意図に注目すべきだ。バルベルデは中央の相手のダビド・ロペスを引きつけながら斜めに縦のスペースへ走り込むことで、ベンゼマから縦パスを呼び込みながら中央のスペースを空けている。かつてベンゼマが、ロナウドのためにそうしたように。

ロナウドのお膳立て役からエースに。ベンゼマのゴール前の動きの妙

縦パスを出したベンゼマは、ゴール前に走り込んでリターンを受けシュート

 そのランニングを見たベンゼマは、すぐに縦のスペースへパスを送った。中央の空いたエリアは、相手のベルナルド・エスピノーサが帰陣して埋めたかに見えた。しかし、ボールとバルベルデの行方を見ているベルナルドに、後方から走り込むベンゼマの動きを捉えるのは至難の業だった。

 バルベルデは巧みにボールをキープしながら、ベンゼマが走り込むための時間をつくった。そして反転すると、ダビド・ロペスの股間を抜いてプルバックのパス。そこへトップスピードで走り込んだベンゼマが、右足で豪快に蹴り込んだ。

 ベルナルドは中央のエリアを埋めてはいたが、ニアにできたわずかな隙間を2人は見逃さなかった。バルベルデのスペースメイクと、冷静かつ絶妙なパス、隙を逃さないベンゼマの走り込みとフィニッシュワーク。もうロナウドのお膳立て役ではなく、自らが主役となるストライカー・ベンゼマの会心のゴールだった。

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