ラガーマンのようなサッカー選手。アダマ・トラオレは移籍市場の注目株

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サッカースターの技術・戦術解剖
第8回 アダマ・トラオレ

<ラグビー選手のようなサッカー選手>

 サッカーとラグビーは、もともと同じフットボールだった。英国でフットボール協会を立ち上げるにあたって統一ルールを協議したのだが、「ハッキング」と言って相手のスネを蹴って撃退する行為を容認するかどうかで揉めた。

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ラガーマンのような体格で、サッカー界で大活躍する、アダマ・トラオレ

 投票の結果、ハッキングはフットボールのルールでは容認されないことになった。それを不服としたメンバーが脱会し、新たにラグビー協会を設立することになる。

 なので、当時のサッカーは相当荒々しい競技だったのは間違いない。「パス」など、「男らしくない」とされていて、ドリブルで突き進むかロングボールを蹴り込んで追いかけるのがイングランドのプレースタイルだった。そのころのサッカー選手とラグビー選手は、たぶんほとんど見分けがつかなかったのではないか。

 今ではサッカーとラグビーでは選手の体型がかなり違う。競技が求める資質が違ってきたからだろう。たとえば、ネイマールがラグビーをやる姿を想像できない。世界最高クラスのサッカー選手ではあるが、おそらくラグビーでは最低の選手だろう。

 サッカー選手のようなラグビー選手は見たことがないが、ラグビー選手のようなサッカー選手はいる。しかも、かなり活躍している。

 プレミアリーグ、ウォルバーハンプトン所属のFWアダマ・トラオレの体格は完全にラガーマンである。

 盛り上がった肩、ぶっとい腕、パンパンに張った太モモ……178cm、72kg、24歳。両親はマリ共和国出身だが、本人はスペインで生まれた。バルセロナの育成所ラ・マシアで育ち、バルサBを経て17歳の時にはトップデビューを果たしている。スピードとドリブルテクニックは当時から優れていたが、判断力とシュートやラストパスに難があった。結局、バルサで出場したのは2試合だけ で、2015年にはプレミアリーグのアストン・ビラへ移籍している。

 しかし、アストン・ビラでも鳴かず飛ばず。転機は次の移籍先、ミドルズブラだった。ここでポジションをサイドに固定され、そこから目覚ましい活躍ぶりをみせる。持ち前のスピードと突破力はサイドで生きた。

 ただ、トニー・ピュリス監督がトラオレをサイドに起用したのは、ベンチの声が届くところに置きたかったからだそうだ。弱点の判断力をテクニカル・エリアから発する監督の声が助けた。自信を得たトラオレは、2018年にウォルバーハンプトンへ移籍して大ブレイクする。


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