西田有志が母に怒られて凹んだ日。「一番の挫折を味わった瞬間」

西田有志が母に怒られて凹んだ日。「一番の挫折を味わった瞬間」

海星高校のエースとして活躍した西田(写真提供/母・美保さん)

 しかし最終セットの途中、西田の体力が限界を迎えた。高校生の通常の試合は3セットマッチだが、春高出場をかけた決勝だけは5セットマッチになる。エースとして、試合開始から全力でスパイクを打ち続けた西田の体がもたず、両足がつってベンチに下がらざるを得なかった。

 その後もコートに戻ることはできず、松阪工業の勝利を見ることしかできなかった。試合後、号泣する西田に対して、母の美保さんは「お前のせいで負けたんやぞ!」と叱責したという。

 かつて実業団でバスケットボールをプレーしていた美保さんは、勝負の世界の厳しさをよく知っている。西田も、「スポーツでは厳しい指摘は当たり前のことです。自分の力のなさを感じましたし、それまでの自分が甘すぎました」と振り返る。

「海星高校は全国に出たことがないチームだったので、先輩をはじめチームメイトをその舞台に連れていきたかったですし、僕自身も行きたい気持ちが強かったので……。その時が、これまでに一番の挫折を味わった瞬間かもしれません。あの敗戦のあとは、プレースタイルじゃなく、練習方法、食事などから自分を変えていきました」

 西田は部活動の練習がない日も、公共の体育館に行ってウェイトトレーニングをするようになった。また、食事も好物の肉ばかり食べていたのが、「アスリートとして何を食べたらいいのか、5大栄養素なども考えるようになりました」と話すように、野菜も積極的に摂るようになった。

 春高予選敗退後にチームの主将も任された西田は、「松阪工業を倒して全国へ」という目標達成に向けて、最終学年の3年生を迎える。

(第4回につづく)

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