悩めるアマチュアゴルファーへ
人気女子プロがとっておきのアドバイス

永井花奈プロ編
レッスン4.50ヤードのアプローチ

人気女子プロが、アマチュアゴルファーが抱える問題や悩みを解消してくれる実践レッスン企画。講師に迎えた永井花奈プロが今回アドバイスしてくれたのは、50歳・男性Sさんから届いた「50ヤードのアプローチが苦手で、ダフッたり、トップしたりしてしまう」という悩みの解決法だ。

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◆ダフる原因
 飛ぶ人と飛ばない人で差があると思いますが、アマチュアの人であれば、サンドウエッジのフルショットで、80~90ヤードぐらいでしょうか。残り50ヤードというと、その半分の距離になるので、サンドウエッジのハーフショットでいいわけです。

 ハーフショットにおいては、おおよそトップは右肩で、フィニッシュが左肩という振り幅になりますが、ダフッたりしている人のほとんどは、トップの位置が右肩よりも高くなっていることが多いです。そうなる原因は、「距離が届かないのでは」といった不安感から、バックスイングで勢いがつきすぎてしまったり、無意識のうちに高く振り上げてしまったりするからでしょう。


永井花奈がお悩み解決。ダフり、トップをなくす50ヤードのアプローチ
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永井花奈がお悩み解決。ダフり、トップをなくす50ヤードのアプローチ

ハーフショットの振り幅は、トップが右肩、フィニッシュが左肩

 でも、50ヤードという距離は思ったよりも短いので、ダウンスイングからインパクトにかけて、「このまま打つと大きい」と咄嗟に感じて、途中でスイングを減速したり、インパクトの強さを弱めたりしてしまうんですよね。

 この、ダウンスイングでスイングスピードが減速することを"緩み"と言います。

そうして、スイングが緩むと、クラブの軌道が変わってしまい、ヘッドが落ちるとダフり、ヘッドが持ち上がるとトップになってしまうんですね。

◆ダフり、トップをなくすスイング

永井花奈がお悩み解決。ダフり、トップをなくす50ヤードのアプローチ

バックスイングでは右ヒジが体から離れないようにする

 50ヤードのアプローチで大事なことは、バックスイングで右ヒジが体から離れないように、コンパクトなトップを作る、ということです。そして、手が右肩の高さに達したら、そこから体の回転で、体とクラブを一体感をもって下します。そうすると、腕に余計な力が入らず、クラブの軌道が安定。インパクトで確実にボールをヒットすることができます。

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永井花奈がお悩み解決。ダフり、トップをなくす50ヤードのアプローチ

バックスイングで右ヒジが体から離れるとミスが出やすい

 右ヒジが体から離れたトップを作ってしまうと、ダウンスイングで右ヒジが伸びて、インパクトの前にヘッドが落ちてしまうので、ダフりやトップになりやすくなります。

永井花奈(ながい・かな)
1997年6月16日生まれ。東京都出身。身長155cm。血液型A。
2019年シーズン賞金ランキング36位。ツアー通算1勝。