前半にはクロスボールからヘディングシュートを1本打ったものの、「リバプールの攻撃が停滞した一因となった」(ノースクロフト記者)。後半は右FWにポジションを移したが、それでもインパクトを残せなかった。
同記者は、南野の問題点をこう指摘する。
「リバプールの4−3−3でCFがボールを収められないと、チームとしても厳しい状況になる。それが、ミッティラン戦で露呈された。フィルミーノは、このあたりのプレーをそつなくこなしている。
ただ、(身体の)線の細い南野に、この役割を求めるのは酷だろう。得意としているとは思えないからだ。プレスで敵に寄せていくのはうまいが、ボール保持時にガツンと敵に当たられると、もろさが出る。
問題は、フィルミーノに合ったポジションと役割を、そのまま南野に当てはめていることだ。これでは、日本代表は輝けない」
ノースクロフト記者は、「南野のベストポジションはトップ下」と主張する。「プレースタイルから考えれば、中盤中央の1.5~2列目がベストだろう。最前線に陣取るフィルミーノの後方、つまりトップ下から前方に飛び出していくタスクを与えれば、南野のよさは生きる」と力を込めた。
だが、ここにも障壁がある。リバプールの基本形は4−3−3。トップ下を配する4−2−3−1は、あくまでもオプションに過ぎないからだ。
ならば、4−3−3の両翼での起用はどうか。このポジションは、モハメド・サラーとサディオ・マネがレギュラー。ここに、移籍市場でポルトガル代表FWのディオゴ・ジョタが新たに加わった。ノースクロフト記者は言葉を続ける。