
横浜FCの19歳、FW斉藤光毅がベルギー2部のロンメルSKへ完全移籍することが決まった。
年明けからベルギー2部のロンメルSKへ移籍する斉藤光毅
横浜FCがJ2だった一昨季、16歳にしてトップデビューを果たした斉藤は、自身初のJ1シーズンとなった今季もチームの主力FWとして活躍。切れ味鋭いドリブルを武器に、ここまでリーグ戦26試合に出場し、3ゴールを記録している(11月20日現在)。
また、U-20日本代表としても、昨年行なわれたU-20ワールドカップに"飛び級"で出場。10代でありながら、プロの世界で順調すぎるほどに右肩上がりの成長曲線を描いてきた。
しかしながら、「(8月22日のJ1第12節以来)最近点を取れていないし、Jリーグで(今季)3点しか取れていないのは課題」と貪欲に語る新鋭アタッカーは、現状にまったく満足していなかった。
そんな斉藤がさらなる成長機会を求め、新たな戦いの場に選んだのが、「ここからステップアップしていきたいとか、野心を持った人たちがたくさんいて、めちゃくちゃ競争できるイメージがある」というベルギーだった。
近年、海外移籍の低年齢化が進むJリーグにあって、またひとり、小さな体に大きな夢を詰め込んだ19歳が、海を渡ることを決断したのである。
「初めての刺激もあると思うので、いろんな部分で学びたい。海外に出て、いろんな経験をして(日本に)還元するのも大事」
海外移籍を前にして、そう語る斉藤だが、周囲の盛り上がりをよそに、不思議と肩に力が入った様子は見られない。それは移籍が正式に決まり、オンラインでの発表会見を終えてもなお、変わることがなかった。