甲子園優勝3回。木内幸男監督の「マジック」はいかにして生まれたのか

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 取手二や常総学院(ともに茨城)で指揮を執り、3度の全国制覇を成し遂げた木内幸男氏が11月24日、この世を去った。

 木内監督は気づきの人だった。今でも忘れられないのが、大会で不振に陥った選手にどんなアドバイスをするのかを尋ねた時のことだ。木内監督はこう語った。

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歴代7位の甲子園通算40勝を挙げた木内幸男監督

「『チームリーダーになれ』って、"励まし係"に任命すんの。人を励ませば、自分も励まされんだよね。これが黙っちゃうから、たとえば(打球が野手の間に飛んで)どっちが捕るかって時に相手に任せちゃう。当たんないこと(不振)によって、守備が下手になったり、バントが下手になったり、けん制でアウトになったり......どんどん深みにはまることがある。それを戒めるためだね」

 結果が出ていない選手は自信をなくしてしまう。それによってプレー中も声を出しにくくなる。その消極的な姿勢が負の連鎖を呼び、打撃以外でもミスをしやすくなる。

 それを未然に防止するために、人を励ます役割をやらせるのだ。常に大きな声を出していれば、気持ちが前向きになり、プレーにも積極性が出てくるというわけだ。

 この話を聞いて何年も経ったあとのこと。個人的に興味があってメンタルについての勉強をしていた時期があった。すると、ある先生からこんなことを聞いた。

「緊張したり、気持ちが動転している時は、自分より緊張している人、気持ちが動転している人を探して、励ましなさい。励ます側になった時、人間は落ち着きます」


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2020年11月27日の野球記事

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