『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』
日向坂46 影山優佳インタビュー前編『Jリーグ愛』

2月26日に開幕するJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を、開幕まで随時配信していく。


第1回は、熱烈なサッカーファンとして知られる日向坂46の影山優佳さんへのインタビュー。その豊富な知識や鋭い着眼点はサッカー通からも評価が高い影山さんがスポルティーバに初めて登場! インタビュー前編は「Jリーグ」を話題に、注目選手や新シーズンの展望などを聞いた。

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Jリーグへの愛を語った日向坂46の影山優佳さん

ーー影山さんの好きなサッカーについて、いろいろと伺いたいと思っています。

影山優佳(以下、影山) はい、大好きです。よろしくお願いします!

ーーまずはJリーグについて。2020年シーズンに、影山さんが注目した選手は誰でしたか?

影山 2020年シーズンのJリーグを振り返った時、語らずにいられない選手は、三笘薫選手だと思います。
所属する川崎フロンターレは圧倒的な強さで優勝したわけですけど、そのなかでもひときわ異彩を放っていましたよね。ルーキーとは思えないほどの活躍を見せ、結果を残しました。特にドリブルがすごくて、相手を翻弄したり、縦の奥行きを生み出したり。センスや戦術眼にも特別なものがあるようで、フロンターレの攻撃のキーマンになっていたので、本当にすごいなと思いました。

ーーおっしゃるとおり、三笘選手は昨季の最大の発見でしたね。他に注目した選手はいますか?

影山
 昨シーズン、私は開幕当初からセレッソ大阪を注目チームに挙げていまして、チームの動向を追うなかで、瀬古歩夢選手に注目するようになりました。
体格に恵まれたセンターバック(CB)ですが、両足の技術も高く、最終ラインから攻撃の起点にもなっていました。結果的に、J1のベストヤングプレーヤー賞と、ルヴァンカップのニューヒーロー賞を獲得されました。技術のある若いCBには、観る人も魅了されていたと思います。

ーー確かに、冷静な守備だけでなく、攻撃面でも光っていましたね。影山さんがセレッソ大阪に注目していた理由を教えてください。

「(ミゲル・アンヘル・)ロティーナ監督の戦術や采配にも興味があったんです。
ロティーナ監督の緻密な戦術は、選手たちにとって理解するのが難しいものではないかと思うんですけど、瀬古選手はいち早く理解してプレーしていたように見えました。そうした頭のよさも、瀬古選手の強みではないでしょうか。

日向坂46影山優佳は真のサッカー通。今季Jリーグ勢力図も的確に把握

J1だけでなくJ2、J3も勉強中だという影山さん

ーーなるほど。その他に注目した選手はいますか?

影山
 J2のアビスパ福岡でプレーしていたCB上島拓巳選手です。昨シーズンの福岡は、15試合連続無敗やリーグ最少失点数を達成していまして、特に守備面の安定が光っていました。それがJ1昇格につながったと思うんですけど、その堅い最終ラインの中央で活躍していたのが上島選手でした。
福岡は昨季、中盤戦から追い上げたのですが、上島選手は序盤からコンディションもすごくよくて、活躍していた印象です。また、キャプテンの前(寛之)選手が新型コロナウイルスに感染して離脱した際には、キャプテンマークを巻くなど、まだ23歳なのにキャプテンシーもあるように見えます。プレーでは、1対1や空中戦がめちゃくちゃ強くて、本当に頼もしいですよね。五輪世代でもありますし、もっと大きな舞台で活躍する姿も見てみたいです。

ーー上島選手は新シーズン、所属元の柏レイソルに復帰しますね。それにしても、J2を含め、幅広くサッカーを見ているんですね。


影山
 勉強中です。Jリーグの全クラブを紹介するブログを書いているのですが、私もみなさんに情報を発信する身なので、きちんと正しく伝えたいと思っています。なので、去年は特に、J1の試合よりも、J2やJ3の試合を熱心に観戦していました。チームのポイントを探りながら。

ーーそれでは新シーズンの展望も聞かせてもらえますか?

影山
 今シーズンは、打倒川崎を掲げるクラブが多いと思います。補強を見ていると、川崎に大きな変化はなさそうで、そのままの強さを維持するのではないかと。
その王者にライバルがどんな対策をしていくのか。そこがポイントのひとつだと思っています。

 それからコロナ禍でのリーグ戦なので、過密日程や交代枠の増加など、普段とは異なる状況にも対応しなければいけません。昨季、フロンターレが優勝できた要因のひとつに、選手層の厚さがあると思います。5人の交代枠をフルで使っても、同じような戦い方ができますよね。あるいは、もっともっとパワフルな戦い方ができるかもしれない。難しいでしょうけど、新しいルールにうまく適応できるかどうかも、大きなカギになると思っています。

ーー選手は誰に注目していますか?

影山
 昨年のリーグ得点王、オルンガ選手が柏レイソルから(カタールのアル・ドゥハイルへ)移籍し、チームはアンジェロッティ選手やドッジ選手といった外国籍選手を新たに迎えました。もともとチームには江坂(任)選手など、攻撃を支える選手がすごく育っているので、うまく連係が噛み合えば、昨シーズン以上のチームになる可能性もあるかなと。昨シーズンは江坂選手とオルンガ選手の縦の連係がめちゃくちゃ強かったと思うんですけど、新シーズンは2トップになったりするのか。そういったシステムや戦術の変化も楽しみですね。特にドッジ選手は現地での評価も高いらしく、面白そうな存在です。

ーー別のメディアでも、影山さんは江坂選手を推していたと思います。ダイナミックかつ器用な良いアタッカーですよね。

影山
 たぶん自分ひとりでも前に行けると思うんですが、昨季は前線の味方にパスを出す役割に徹していらっしゃって。チームに貢献しようという思いが誰よりも強い方とお見受けします。

ーー日本代表でも見てみたいですね。

影山
 本当に。チームを勝たせようという意識が強いので、代表戦でもきっと勝利のためのプレーを見せてくれるのではないかと思います。

ーーJリーグの最大の魅力はどこにあると思いますか?

影山
 欧州の主要リーグだと、優勝できるチームが決まっているようなところがあると思うんです。ビッグ4とか、最強の常勝軍団とか。でもJリーグでは、各クラブの実力が拮抗していて、毎年どこが優勝するかわからない。特定のチームのサポーターとしても応援しがいがあるし、私みたいに色んなチームをまんべんなく見ている人も楽しめます。そんな風に、色んな人が楽しめる要素が詰まっているところが、Jリーグの大きな魅力だと思います。

【profile】 
影山優佳 かげやま・ゆうか 
2001年、東京都生まれ。日向坂46一期生。2016年、けやき坂46(19年に日向坂46に改名)のオーディションに合格。学業専念のため活動休止を経て、20年に活動再開。小学生時代には地元サッカークラブでプレー。サッカーに関する幅広い知識を持ち、テレビや雑誌などのサッカー関連企画へのメディア出演多数。日向坂46オフィシャルサイトでJリーグチームを紹介するブログ「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」を連載中。