「本当に甲子園を目指すことが正しいことなのか」強豪校の監督たちが語る指導の変化

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かつて高校野球では、指導者が課す猛練習と厳しい上下関係がつきものだった。24時間野球漬けの日々に耐えることで、「甲子園の土」はつかめると思われていた。

時代は昭和から平成、平成から令和へと移り、高校野球を巡る環境は変化した(暴力的な指導も上下関係も、猛練習も激減した)が、甲子園は簡単に辿りつけるところではない。「甲子園に出るために」多くの時間と体力を使い、耐えがたきを耐える球児が、今も数えきれないほどいる。

ところが、春のセンバツも夏の甲子園もなかった2020年、新型コロナウイルスの感染拡大で活動休止を迫られた野球部では、練習も満足にできない期間が長く続いた。



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練習方法、時間が変わった中でチーム力を高め、春のセンバツでベスト8入りした仙台育英

コロナ禍で球児たちはどのように練習に取り組んでいるのか、指導者は何を思っているのか?筆者はさまざまな野球部を取材し、『甲子園はもういらない......それぞれの甲子園』(主婦の友社)という書籍を書いた。

東京を代表する強豪校である二松学舎大附属は、昨年3月以降、活動自粛を強いられた。寮は閉鎖され、選手たちは親元へ帰った。市原勝人監督がその期間を振り返る。

「僕も一切、生徒たちと会う機会はありませんでした。LINEなどで連絡を取り合ってはいましたが、練習は各自に任せる形になりました」

5月20日に夏の甲子園の中止が正式に決まった時も全員で集まることができなかった。夏の甲子園中止の報を聞いて、市原監督が考えたのは「監督として何ができるか?」だった。

「生徒たちの顔を見て涙が出そうになりました。もちろん無念だけど、これも運命かなとも思いました。監督としては、今までどおり一生懸命やるしかない。生徒と一緒に悔しがったり、喜んだりということだけだなと思いました」


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2021年4月16日の野球記事

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