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堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第19回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、上半期を締めくくる宝塚記念を振り返りつつ、勝ち馬クロノジェネシスの強さや、その鞍上を務めたクリストフ・ルメール騎手のすごさについて、話を聞いた――。

堤礼実アナも驚愕。凱旋門賞挑戦のクロノジェネシスの強さ
 7月に入って、今年も本格的に夏競馬が始まりました。

 夏競馬の魅力はなんといっても"荒れる"こと! どう表現したらいいのか難しいのですが、「えっ!?」という結果になることが多くて、びっくりするような高配当が飛び出すことが頻繁にあります。

 そんな大荒れのレースとなったあと、なぜそのような結果になったのか、その理由を自分なりに探るのが楽しみでもあります。

 もちろん、有力馬が人気に応えて勝つレースも見応えがあって面白いです。でも、ふた桁人気の馬が大穴を開けたりすると、とてもテンションが上がります。どちらかというと、私はそういうレースのほうが好きかも。

性格的には、夏競馬向きかもしれません(笑)。

 とはいえ、今年の夏もコロナ禍にあって、福島や新潟に行くことができません。昨年の夏競馬も現地に行けず、「今年こそ」と楽しみにしていたのですが、本当に残念です。空き時間にかき氷を食べたり、福島や新潟の競馬場ならではのグルメを食べたりしたのが懐かしい......。

 さて、少し話は遡(さかのぼ)りますが、上半期を締めくくるGI宝塚記念は、1番人気のクロノジェネシスが見事に連覇を達成。「本当に強かった!」というのが、率直な感想です。

 2着に入ったユニコーンライオンが最内枠をうまく生かして先行。直線に入っても脚色が衰えず、「もしかしたら、このままいっちゃうの?」と一瞬思いましたが、最後にあの脚を使われてはどんな馬も敵わないのではないでしょうか。クロノジェネシスの直線の伸びは、そのぐらいすごかったです。

 一方、「レイ」つながりで私が注目していたレイパパレは3着でした。『みんなのKEIBA』のオンエアー後にもレース映像を見直してみましたが、レイパパレも中身のあるレースだったのではないでしょうか。連勝は途切れてしまいましたが、この秋の活躍を楽しみにしたいです。

 勝ったクロノジェネシスはこの秋、凱旋門賞に挑戦することが発表されました。とても楽しみですが、世界的にはまだまだ厳しい状況が続いていますし、欧州への輸送となれば、相当な負担もかかると思います。

 でも今や、クロノジェネシスは日本で一、二を争うほどの馬。すごくワクワクしますし、勝つ可能性も十分にあるのではないでしょうか。一ファンとして全力で応援します。

堤礼実アナも驚愕。凱旋門賞挑戦のクロノジェネシスの強さ
 ところで、宝塚記念でクロノジェネシスに騎乗していたのは、クリストフ・ルメール騎手でした。
上半期のGIで早くも4勝目。さらに7月4日には、自身が持つJRA年間100勝最速記録を更新し、今年もすばらしい活躍を続けています。

 私が『みんなのKEIBA』のMCを担当するようになって、今年で3年目になりますが、番組でお伝えする重賞やGIレースにおいて、勝ったのは「またルメール騎手?」と思う機会が本当に多いです。

 私のような素人には、乗り方の良し悪しはわかりませんが、それでもやっぱり、ルメール騎手が乗っていると、馬が気持ちよさそうに走っていることはわかります。

 そして、ここ数年の間にいろいろな記録を達成。それも、次々に成し遂げていくので、見ている側の感覚が少し麻痺してしまうというか、それがどれだけすごいことなのか、わからなくなってしまうような強さを見せていますよね。

もちろん、陰では相当な努力をされているのだと思います。

 そういったルメール騎手だからこそ、ファンの方々は信頼して馬券を購入するのでしょうし、馬主さんや調教師さんにしても「ルメール騎手なら大丈夫」と、安心して馬を任せるのでしょう。

 競馬を知らない人でも、その名前を知っているくらい、トップジョッキーとして競馬界をけん引し続けています。働く場所のフィールドは違いますが、尊敬する方の1人です。

 そんなナンバー1ジョッキーと自分を重ねるのはおこがましいのは承知のうえですが、私自身、ルメール騎手のように信頼される人でありたいと思っています。

 今年4月から、『めざまし8』の情報キャスターを担当しています。

番組内では日々動くニュースについて、先輩アナウンサーが専門家やコメンテーターの方々に話を聞いたうえで、それをうまくまとめて次へ話を進める――もちろん台本のない世界。アナウンサーとして話を聞き出し、次の進行にスムーズに進めていく。私なら、きっと気が動転してしまうだろうなと思うような時でも、先輩方はすごく冷静に番組を進行されていくのです。

 今まではあまり経験することがなかったことを知るようになり、こういうこともできなければいけないのだと、自分の前にある"壁"のようなものがはっきりと見えてきました。入社6年目で今さら、という気もしますけれど......。

「堤なら、何が起きてもうまく対応してくれる!」

 この仕事をしている以上は、そのレベルを目指していかなければいけないし、仕事以外でも「やっぱり堤は頼れるよね」と思ってもらえる人になりたい。

 私ごときをルメール騎手と並べて話をするのはどうかと思いますが、仕事でも、人としても、そこを目指すというか、そういう存在になりたいと思っています。

堤礼実アナも驚愕。凱旋門賞挑戦のクロノジェネシスの強さ
Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」

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