3月25日、今季のプロ野球が開幕する。昨季のセ・リーグでは、6年ぶりの優勝を果たしたヤクルトと2位・阪神がゲーム差なしというデッドヒートを繰り広げたが、今季は前年以上に戦力が均衡していそうだ。
勝敗を分けるポイントはどこにあるのか。元中日監督で解説者の谷繁元信氏に、注目の選手を挙げながら順位予想をしてもらった。
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昨年は自己最低の6勝に終わった菅野智之
【1位予想:巨人】
6球団のなかで、ジャイアンツは最も戦力補強に動きました。先発陣が少し薄いかなと思っていたけれど、メジャーリーグで実績がある(マット・)シューメーカーと(マット・)アンドリースを獲得。トミー・ジョン手術から復帰した山﨑伊織や堀田賢慎、新人の赤星優志はオープン戦で「行けるのでは」というピッチングを見せてくれました。
昨季6勝7敗に終わった菅野智之は3月のオープン戦で打たれましたが、春季キャンプでブルペンを見た時、昨年よりいいかなという印象を受けました。ちゃんと先発ローテーションさえ回れれば、ある程度の数字を残すのではと思います。
打線の爆発力はそんなにないかもしれないけれど、メジャーで実績のある(グレゴリー・)ポランコ、アメリカの独立リーグで2年連続MVPに輝いた(アダム・)ウォーカーを獲得。(ゼラス・)ウィーラーもいますし、打線に外国人選手がひとり、ふたりうまくハマれば、全体によくなるのではと感じています。