鈴木誠也のポスティング移籍がもたらす「不吉なデータ」。好調カープは抗えるか?
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 ポスティング移籍により、シカゴ・カブスと5年総額で100億円を超える大型契約を結んだ鈴木誠也。これだけの契約になったのも、6年連続「3割、25本塁打、75打点」をクリアしたバッティングだけでなく、ゴールデンクラブ賞5回の守備力も高く評価されたからであろう。

「ポスティング移籍」は、日本での計9シーズン(一軍登録145日)を必要とする「FA移籍」と違い、球団が容認すればメジャー挑戦できるため、脂が乗っている選手が多い。そのため、ポスティングで移籍した選手が所属していたチームにとっては、戦力ダウンは必至である。そこで過去のポスティング移籍によるチーム成績を振り返ってみたい。

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ポスティング移籍により今季よりカブスでプレーする鈴木誠也

投手分業制の影響

 まずは投手。長いペナントレースを戦い抜かなければならない野球において「投手力を含めた守り」は最重要である。野村克也氏も落合博満氏も「野球は守り。三冠王のふたりが言うんだから間違いない」と語っていた。

 ならば、投手がポスティングで抜けたチームは、大きなダメージを受けるはずだ。しかも、「最多勝」「最優秀中継ぎ」「最優秀救援」といったタイトルを獲得している実績豊富な投手ならばなおさらだ。

 だが結論から言えば、意外にも大きな影響はなかった。むしろ順位が上がったり、リーグ優勝、日本一を遂げた事例さえあった。

石井一久(ヤクルト/2001年成績:12勝6敗)
移籍前(2001年)=76勝58敗6分(勝率.567/セ・リーグ優勝→日本一)
移籍後(2002年)=74勝62敗4分(勝率.544/セ・リーグ2位)