美人勝負師の最終結論
熊江琉衣~有馬記念編

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 いよいよGI有馬記念(12月22日/中山・芝2500m)ですね。この秋のGIシリーズでは何度か予想が的中したので、この一年の総決算となるグランプリレースでもバシッと当たり馬券をゲットしたいと思っています!

......と、張りきっていたのですが、不動の本命に考えていたドウデュースがまさかの出走取り消しとなってしまいました。

最後の雄姿を見られないのはとても残念ですが、これだけの馬ですから、大事に至らずに済んでよかったなと思っています。これまですばらしいレースを見せてくれたことに感謝しつつ、今後は種牡馬としての活躍を期待しています。

 ということで、気を取り直して有馬記念の予想をしたいと思います。ドウデュースが不在となってかなり悩みましたが、スローペース必至ゆえ、先行できる馬、もっと言えば"意表をついた逃げ"もあり得る馬を本命に選びました。

 ダノンデサイルです。

 鞍上の横山典弘騎手は、大舞台で何度も思いきった騎乗を見せてきましたよね。今回も逃げる可能性があるのではないか、と思っています。

 そもそもダノンデサイルは先行力があって、GⅠ日本ダービー(5月26日/東京・芝2400m)では好位から抜け出して快勝。今回もうまく先手を取れれば、早め先頭から突き抜けてもおかしくありません。

 3歳馬のため、古馬より2kg軽い56kgの斤量で走れるのも魅力です。ジャパンカップでは、3歳馬のシンエンペラーが2着(※ドゥレッツァと同着)になりましたし、今回も斤量差がポイントになるでしょう。スタミナとタフさが求められる舞台設定も、同馬にとってはプラスに働くと見ています。

 対抗は、ローシャムパークにしました。

 父ハービンジャー、母父キングカメハメハという血統は、この舞台にぴったり。実際に中山コースでは3勝しています。なかでも、昨年のGIIオールカマー(中山・芝2200m)は、GⅠ3勝馬のタイトルホルダーを負かす強い内容でした。

 前走の海外GIブリーダーズカップターフ(11月2日/デルマー・芝2400m)でも、断然人気のレベルスロマンス(英国)にクビ差の2着と好走。直前の追い切りでは、海外遠征帰りを感じさせないほどの動きを見せていたそうです。

 ドウデュースが出走取消となった今、中山が合うこの馬が3コーナーあたりからマクっていくドウデュースがやりたかった戦法を取ると踏んで、同馬の一発に期待したいと思います。

 ▲は、スターズオンアースです。

 前走のジャパンカップは7着。およそ8カ月ぶりの出走で、馬体重は国内では自己最高の500kgと、少し余裕のある体つきだったかなと思います。そうした状態を叩いて、秋2戦目の今回、490kg台に絞れてくればチャンスがあるかな、と。

 昨年の有馬記念でも大外枠発走ながら、2着と好走。

そのときも終始2番手でレースを運んでいたように、先行力に定評がある馬です。手綱を取るのは、川田将雅騎手。"ここぞ"の場面で勝負してくれるジョッキーですし、頼りになりますよね。

 △は、スタニングローズ。GIエリザベス女王杯(1着。11月10日/京都・芝2200m)で万馬券を的中させてくれた馬ですから外せません。年末の大舞台でもう一度、いい走りを見せてくれると思っています。

 その前走は、クリスチャン・デムーロ騎手のすばらしい騎乗もありました。今回は乗り替わりになりますが、新たにコンビを組むのがライアン・ムーア騎手なら、何ら心配はいりません。

 2500m戦は初めてですが、GIオークス(東京・芝2400m)で2着と健闘しています。先行力があって、好位でスムーズな競馬ができれば、上位争いに加わる可能性は十分にあるのではないでしょうか。

 最後に☆印ですが、シャフリヤールにしました。

 本当はもう少し重い印を打ちたかったのですが、枠順が大外の8枠16番に。有馬記念は内枠有利ですから、さすがに評価を落とさざるを得ませんでした。それでも、先にも触れたC・デムーロ騎手とのコンビ。ここは、押さえておきたいところです。

 同馬も前に行って競馬ができるタイプ。C・デムーロ騎手の手腕によって、うまく運べることができれば、勝ち負けを演じても不思議ではありません。

 馬券は、印をつけた5頭の3連単ボックスと、本命のダノンデサイルから印をつけた馬に流す馬連で考えています。年末の大一番、気持ちよく当てられたらうれしいですね!

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