列が本線上にまで伸びてしまう場合どうするのが正解か

高速道路各社と警察庁が発表した年末年始期間の渋滞予測を見ると、年末(2019)はわりと分散しているが、新年(2020年)は2日と3日に交通量が集中していて、東名高速と東北道、関越道では、それぞれ最大35kmの渋滞が見込まれている。



さて、こうした渋滞時に困るのは、本線だけではなく、高速道路の出口が混雑し、オフ・ランプ(分流車線)がいっぱいになり、出口に向かうクルマの列が、本線上にまで伸びてしまった場合。

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高速道路の路肩は、緊急車両以外の通行は禁止。

一般車は緊急時以外の駐停車は違法になるが、本線上に並ぶのは後続車の流れを滞らせるし、なにより追突されるリスクが大きい。やはり分流車線が溢れた場合、路肩に並ぶしかないと思うのだが、これはOKといえるのだろうか?



1月3日と4日に御殿場ICー横浜町田IC間で最大延長35km 所要時間85分(通常の3.4倍)の渋滞が予想される東名高速の神奈川エリアを管轄する、神奈川県警に訊ねてみると次のような答えが返ってきた。



出口渋滞で路肩に並んでいるクルマを取り締まることはない

「本来、高速道路では、緊急時以外の路肩での駐停車は禁止であり、パトカーなどの緊急車両以外の路肩通行は通行区分違反になります。出口渋滞が本線まで伸びてしまった場合も、路肩にクルマが並ぶのは好ましいとは言えませんが、本線に列が伸びるのも安全上、問題があるのも事実。現状では出口渋滞で路肩に並んでいるクルマを取り締まるようなことはありません」



またNEXCO中日本からも「本来路肩は緊急車両が通行できるように、常に空けておく必要があるわけですが、分流車線まで出口に向かうクルマで塞がってしまった場合、路肩に並ぶのはやむを得ないと思います。本線上に並ぶと渋滞を助長させることになりますし、追突事故につながる恐れがあるからです」というコメントが返ってきた。

【警察やNEXCOの回答は!?】高速道路の出口渋滞時に路肩に並ぶのは違反ではないのか?



というわけで、「危険回避」という安全上の理由から、出口渋滞で路肩に並ぶのは、一応セーフということになっているようだ。逆に他のクルマが路肩に並んでいるのに、分岐ギリギリになって本線からその列に割り込むのはマナー違反というもの。出口が渋滞しているときは、列の最後尾にハザードランプをつけて、行儀よく並ぶようにしよう。

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