SUVブームをけん引するクロスオーバーSUV!
ブームが始まってから数年が経過した現在でも、まったく衰える気配のないSUVブーム。そんなブームをけん引しているのは、本格的な悪路を走れるクロスカントリーSUVではなく、乗用車感覚で乗ることができるクロスオーバーSUVが中心となっている。
本来は高い悪路走破性がウリだったSUVにおいて、乗用車ベースのクロスオーバーSUVは無意味と思われる人もいるかもしれないが、クロスオーバーSUVの存在意義はどのようなところにあるのだろうか?
乗用車感覚で乗れるだけでなく運転のしやすさも魅力
まずクロスオーバーSUVの美点として「乗用車感覚で乗れる」という点が挙げられるだろう。本格的すぎるSUVだと、着座位置が高すぎたり運転席からの見切りが良くなかったりとデメリットも存在する。しかし、乗用車ベースのクロスオーバーSUVでは、乗用車的な運転感覚ながら、乗用車よりも見晴らしがよくて運転しやすいという点がメリットと言える。

また、SUVらしいエクステリアも安心感があり、一般的なハッチバック車に比べて生活感が出過ぎないという点も人気の秘訣となっているようだ。

クロスオーバーSUVの中にはそもそも4WDの設定がない車種も存在するが、これも99%が普段乗りのユーザーにとって、4WDは価格も高く、燃費などの維持費もかさんでしまうデメリットとなり得る。乗用車に比べて高い最低地上高となっているので、少々の雪などはスタッドレスタイヤなどの装備さえしっかりしていれば、2WDでも全く問題ないという判断だ。