工事費用の問題だけじゃなかった! 電気自動車が増えても家庭用「急速充電器」が存在しないワケ

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バッテリーが劣化しやすくなり一充電で走行できる距離が短くなる

電気自動車(EV)の充電方法は二通りあり、普通充電と急速充電である。家庭や事務所など滞在時間の長い場所では普通充電が設置され、移動途中などでの補充には急速充電が用意されている。



家庭での充電が200V(ボルト)での普通充電である理由は、いくつかある。



ひとつは、そもそもリチウムイオンバッテリーは、普通充電によってゆっくり充電したほうが劣化は少なく、長持ちするからだ。家でも急速充電をしていたら劣化が進み、一充電で走行できる距離が短くなるのを早めてしまう。



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また、普通充電なら満充電にできるが、急速充電では満充電にできない。普通充電と急速充電を身近な例に例えると、コップに蛇口から水を入れることに似ている。



ゆっくり水を注げば、コップの口までぎりぎりに水を注ぐことができる。一方、蛇口を一杯に開けて勢いよく水を流した場合、コップから水をあふれさせないようにしようとすると、口までいっぱいになる前に水を止めなければあふれさせてしまう恐れがある。



充電も同様で、急速充電で満充電を実現しようとすれば、もしかすると過充電してしまい、発熱や発火の恐れが拡大してしまう。そこで、急速充電では満充電の8割までといわれるのである。過充電させず満充電にするには、ゆっくり充電しなければならない。そして、満充電で家を出発すれば、一充電走行距離をカタログ値近く得られる。



工事費用の問題だけじゃなかった! 電気自動車が増えても家庭用「急速充電器」が存在しないワケ



もうひとつの理由は、急速充電には500Vというような高電圧を利用しなければならない。それによって、電気契約は事業所で使う電気と同様の扱いとなり、基本電力量などが高くなる。充電器自体の値段も高い。EVに充電するだけなのに、高電圧の電力契約をしたり、高価な充電器を設置したりすることは、経済的にも、工事の手間においても、意味のないことだ。


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2020年11月16日の経済記事

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