
近年、〝名門〟と呼ばれる相撲部屋の低迷、トラブルが相次いでいる。
昭和の大横綱・大鵬を生んだ「二所ノ関部屋」や、双葉山、羽黒山らを輩出した「立浪部屋」などはかつての面影すらなく、〝大相撲界の盟主〟を自認してきた「出羽海部屋」も低迷。双葉山が興し、横綱・鏡里や大関・豊山らが群居した「時津風部屋」も、かつての隆盛からはほど遠い。
「先々代は2007年の新弟子リンチ死事件で解雇され、先代の時津風(元幕内時津海)も、今年の初場所中にマージャン店や性風俗店に出入りしていたことが『週刊文春』にスクープされ、退職勧告および退職金30%減の処分を受けました。それでも本人は反省の色すら見せず、協会関係者たちも『何なんだアイツは』と呆れ返っていました」(担当記者)
完全に地に墜ちた名門部屋の立て直しを託されたのは、元幕内の土佐豊だ。
「緊張感はすごくある。伝統のある部屋なので、その重みを感じている。自分で考えてやっていけるような力士にしていければ。うちの部屋は自主性のある子が多いと思うので、そこを伸ばしてあげられれば」
新時津風親方は、このように指導方針を明かした。
年齢はたった7歳違いの親方と大関
「モットーは明るくノビノビ、だそうです。超問題児だった先代とは大学の先輩・後輩という関係ですが、反面教師にするでしょう」(前出の担当記者)