甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題をめぐり、4月8日、東京地検特捜部がついに都市再生機構(UR)や関係建設会社などの強制捜査に乗り出したことで、安倍政権への逆風がますます強くなっている。
「夏の参院選に向けタイミングが悪過ぎる。宮崎謙介氏、参院選の目玉候補にするはずだった乙武洋匡氏の不倫とボディブローが効いています」(自民党幹部)
そんな中、安倍政権内からは「この逆風を逆手にとる秘策がある」との声が聞こえてくるという。
自民党選対関係者が、こう耳打ちする。
「実は、乙武氏の妻の仁美さんをサプライズで擁立しようという案が急浮上しているんです。選対でも真剣に討議している最中ですよ」
乙武氏は昨年暮れに東京都教育委員を辞任したことから、「自民党が参院選の目玉候補にするのは確実」とされ、近々に出馬表明が行われる予定だった。しかし、そこに炸裂したのが週刊新潮(3月31日号)に掲載された5人の女性との不倫記事。結果、出馬は見送りとなったのだが、一躍クローズアップされたのが仁美さんだ。
不倫報道後の4月5日、自身の誕生日パーティーにおいて乙武氏は涙を浮かべながら謝罪。その一方で同席した仁美さんは、周囲を和ませパーティーを陰で盛り上げていたという。
「仁美さんが立派なのは、会の最後に登壇した挨拶。最後まで夫をかばい、『やはり私にも責任の一端はあります』と家族として再出発を誓ったのです。これには出席者一同、妻に免じて乙武氏を許そうという気持ちになった」(夕刊紙記者)
その場の様子を知った自民党関係者は、こう話したという。
「乙武氏は使えなくても、あの場でユーモアを交え堂々と話せる仁美さんはいける。障害者の夫の苦労を語り、好意的に受け取られた。出馬が決まったSPEEDの今井絵理子氏は、恋人の件(風俗店経営時代の逮捕歴が発覚)があるからアテにならないが、彼女なら当確だろう。甘利問題も“乙武の妻”を担ぎ出せば注目も薄まる」
秘策はいつ打ち出されるのか。
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