韓国の最大野党・共に民主党の金相姫議員が「大統領府が昨年12月、バイアグラを60錠購入していた」と明らかにし、朴槿恵大統領はいまや泣きっ面に蜂の状態だ。今度は胎盤注射だの、整形手術をやっていたなどの疑惑に加え、大量のバイアグラ購入まで出てきて国民の怒りは頂点に達した。
「金相姫議員は医薬品購入内訳資料を入手し、韓国の夕刊紙・文化日報に'14年1月~'16年9月までに大統領府が購入した医薬品の一覧(バイアグラ364錠、プラセンタ注射薬150回分など)を提供し、これが報道されたもの。鄭然国大統領報道官は定例会見で『バイアグラは朴大統領のアフリカ諸国訪問を前に高山病対策として購入したが、1錠も使わなかった』と説明したことが、さらなる疑惑を呼んだのです」(駐韓通信社記者)
女性である朴大統領がバイアグラを通常服用するとは思えないが、それはさておき、疑問は山ほどある。
大統領の外遊先の3都市は、いずれも高山病にはならない標高の地であること。金議員の提出した資料には、大統領府は昨年12月に別に正規の高山病薬200錠を購入していることが明らかになっている。また、バイアグラ60錠以外に韓国国内で製品化されたジェネリックED薬『パルパル』を304錠も購入している。
バイアグラは高山病薬より75倍も高価。『パルパル』は女性の服用が禁じられており、健康状態を気にしている朴大統領が服用するはずがない…。
このように、高山病対策を論破するに十分な否定論拠のオンパレードなのである。つまり、韓国メディアは誰一人として政府の「高山病薬説」をまったく信用していない。
では一体、誰が何のためにED治療薬を“大量買い”したのか。バイアグラの高山病に対する効能について登山が趣味の生物化学の専門家も、韓国紙の取材に対し「実際に高山病を防ぐ目的で使っている登山家もいるが、臨床的に効能が実証されているわけではない」とコメントしていた。
「仮に随行職員らの高山病への予防対策だったとしても、事前に服用したら勃起してしまう。アフリカ訪問の手土産にしても不謹慎。留守がちな大統領の居ぬ間に、高官のED野郎が妓生パーティー(日本の芸者遊びの類い)をやっていた…おそらくそれが正解ではないか」(前出・記者)
朴大統領がそれを知っていて、黙認していたとしたら、その恩恵にあずかっていたと思われても致し方ないであろう。だって、大統領とはいえ“女”ですもの…。
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