『福山通運』元役員1億円使い込み 銀座を“影”のように歩くその正体とは…

       

 着服した金は6億円に上るという。飲食代につかったというが、しかし、銀座の高級クラブをハシゴしたとしても、6年間で6億円だ。果たして6億もの金額を飲めるものか? 1年に1億円を飲む計算だが、支払いは請求書ではなく、すべて現金だったという。未だにその使い道は明らかにされていないが、どうにも不思議な人間像が浮かび上がる。銀座を“影”のように歩くその正体とはいったい…。

 水増し請求により子会社に約1億円の損害を与えたとして、1月18日、警視庁は大手運送会社『福山通運』(本社=広島県福山市)の元執行役員・吉沢信一容疑者(58)を会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕。約6億円と言われる着服金が“夜の銀座の遊興費”に消えたとされ、クラブ関係者の間では様々な情報が飛び交っている。

 捜査関係者によれば、吉沢容疑者は『福山通運』の子会社『ジェイロジスティクス』(千葉県市川市)の役員だった2012年3月から'13年2月頃まで、配送業務の下請け業者に指示して金額を水増しした請求書を発行させ、ジェイ社に約1億円を支払わせて損害を与えたという。
 「水増しは他にもあり、ジェイ社が吉沢容疑者のために過大に支払っていた金額は、'09年5月から'15年3月までで計約6億3700万円に上っていたことが、国税庁の税務調査で発覚している。吉沢容疑者も、その着服金を銀座の遊興費とゴルフ代に使ったと認めています」(全国紙社会部記者)

 '15年11月に大手繊維メーカー『東レ』の元課長ら3人が、外部の業者に架空発注して『東レ』から現金をだまし取って詐欺容疑で逮捕されているが、この時の着服額2億円と吉沢容疑者とはスケールが違う。
 銀座8丁目のクラブ関係者はこう語る。
 「『東レ』の元課長の場合は、会社の肩書を利用してあちこちのクラブを飲み歩いていたが、吉沢容疑者は本人の名前どころか社名すら出てこない。『福山通運』ほど大手であれば、銀座で飲んでいればすぐ分かりますからね。ただ、銀座は現金で支払ってもらえれば素性は問わない。吉沢容疑者はいくつかの偽名で飲んでいたらしく、銀座8丁目の高級クラブ『A』では“タムラ”の名前を使って頻繁に飲んでいたようです。決してモテるタイプではなく、特別な関係のホステスはいなかったのではないか」

 さらに、銀座7丁目の数奇屋通りにある“芸能人ご用達クラブ”と言われる『B』でも、吉沢容疑者らしき人物が目撃されているという。
 「とにかく目立たないように飲んでいたんですよ。だから当時は、クラブ関係者のネットワークにも引っ掛からなかった。それにしても、さすがに6億円は飲んでいませんよ。ゴルフに使ったとしても多過ぎる。他は何に使い込んでいたのか…」(同)

 調べに対し、吉澤容疑者は、「銀座の高級クラブ店で、個人的な遊びに使った」と説明しているが、冒頭でも述べたように6億円もの金を銀座とはいえ使い切れるものだろうか? 不可思議な吉澤容疑者の“影”の部分が気にかかる。

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2017年2月2日の社会記事

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