今頃スマートフォンに色目を使う凋落SONYの会長(2)

 ハワード・ストリンガー氏が、凋落の一途を辿ったソニーの再建を託されてCEO会長に就いたのは2005年6月。以来6年余が経過したが、今年3月期は2595億円の最終赤字に塗れ、408億円の最終赤字だった昨年3月期よりも業績が悪化している。
 いくら東日本大震災の影響があったにせよ、これではソニー関係者がストリンガー会長の経営手腕に疑問符を突きつけるのも無理はない。
 「彼は日産のゴーン社長に対抗すべく、人減らしに代表されるリストラに邁進したのですが、優秀な社員が会社の将来に失望して次々と転出した結果、ソニー伝統のモノ作り精神は過去の遺物と化している。経営者は結果が全て。その点で業績のV字回復を遂げたゴーン社長とは対照的。反面、高給では真っ向から張り合っているのだから、社員にとっては“いい面の皮”としか言いようがありません」(ソニーOB)

 そのストリンガー会長は今年の4月、代表執行役副社長に平井一夫氏を抜擢し、いよいよ「後継者の筆頭」を公言した。前出のOBが明かす。
 「ストリンガー会長は2年前、当時の中鉢良治社長に大赤字の責任を取らせて副会長ポストに追い込んだ際、ソニー・コンピュータエンタテインメント社長でもあった平井さんを後継社長に据えようとしました。しかし、他の役員陣から『まだ若すぎる』と猛反対に遭った。結果、自分が社長を兼務することになったのです。彼にとって『平井社長』を誕生させることは、ソニーでのビジネス人生最大の願望といっても過言ではありません」

 ご承知のようにストリンガー会長は映画出身。一方の平井副社長は音楽畑の出身で、米国勤務時代に米国法人トップだったストリンガー会長の秘蔵っ子、いわゆる“チルドレン”に迎えられた経緯がある。来春あたりに、大方の予想通りストリンガー会長、平井社長の映画&音楽コンビが誕生すれば、伝統のモノ作り精神が一気に失われ、同社が唱えてきた「エレクトロニクスの復活」は、本当に夢の彼方に消えるのではないか−−との声しきりだ。
 テレビなどは既に国内生産に見切りをつけて海外に大きくシフトしており、コンビ誕生の暁には“脱電器”を声高に唱え、エレキ事業の売却に踏み切らないとも限らない。裏を返せば「ストリンガー会長はそこまで追い込まれている」(前出のOB)のだ。
 エリクソンとの合弁解消にはメーカーの意地がほの見えるが、時期を同じくして、液晶テレビ「ブラビア」の無償修理発表や、再度の不正アクセス被害が発覚するなど、やはり行く末は波乱の予感に満ちている。

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