理事選間近で露骨な報復戦

 1月22日に千秋楽を迎えた相撲界は一気に向こう2年間のリーダーを決める理事選モードに突入する。親方たちの裏の動きも一段と熱を帯びてきているが、この年末年始にかけて、早くも高砂一門で理事選がらみの生臭い争いが表面化した。
 「ここは時津風一門の協力を仰いでも2人しか理事に当選する票はないのに、八角(元横綱北勝海)、九重(元横綱千代の富士)、高砂(元大関朝潮)の3人が立候補の意思を示し、どう収束するか注目されていましたが、去年の暮れに高砂親方が立候補を断念しました。弟子の朝青龍に対する指導力不足で理事を降りて4年、それでも身内から反乱分子が出て辞退せざるを得なくなったというのが実情です。これを裏付けるように、仕事納めの12月28日、高砂部屋の所属だった大山親方(元幕内大飛)が東関部屋に転属になりました。部屋の師匠である高砂親方との間に、何か気まずいことが起こったのは明らかです」(担当記者)

 また年明けの5日、もともと高砂部屋育ちで、副理事を務めている中村親方(元関脇富士桜)が来年2月に定年を迎えるのに伴い、今年の九州場所限りで部屋を閉じ、所属する7人の力士は東関親方(元幕内潮丸)が師匠の東関部屋に移籍させることを明らかにした。こういう場合、中村親方の生まれ育った高砂部屋に移籍させるのが常道。それが直接の縁がない東関親方に託すことになったのは、理事選が影響していることは明白。大山親方は高砂親方の理事復職に異を唱え、分家の中村親方も本家に背き、関係が悪化したことが容易に想像される。
 「オレの言うことを聞かないヤツは部屋を出ていけ、背くヤツの弟子なんか引き受けられるか、というところでしょう。これから他の一門でも同じような報復行為が表面化するかもしれませんよ」(協会関係者)

 くわばら、くわばら。

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