九重親方ぬか喜びの“ナンバー2”

 大相撲の役員選挙が行われ、朝青龍問題、力士暴行死事件、ロシア人力士の大麻事件など一連の不祥事の責任をとって辞任した北の湖理事長が返り咲いた。
 ナンバー2の事業部長にはこれまた弟子の不祥事で降格されていた九重親方が就任したというのだから、相撲界はまったく自浄能力がないと言わざるを得ない。
 「今回の理事選で一門制はかなり崩れました。というのも、二所ノ関一門を出た貴乃花親方には、同じ一門の阿武松親方らの他に時津風一門の時津風親方や寺尾こと綴山親方らが投票したと見られます。立浪一門では元魁皇の浅香山親方まで1票を投じたという話。これによって、立浪一門の友綱親方、伊勢ヶ浜親方は落選しました」(相撲関係者)

 そんな中、九重親方は次期理事長の一番手とも言われる「事業部長」の就任にご満悦だという。
 「北の湖親方が理事長に就任するに当たっては九重親方や貴乃花親方が推したといわれます。これによって“ポスト理事長”の最有力候補は自分だと九重親方は嬉しくて仕方ない。しかし、果たしてそうなるかどうか」(スポーツ紙記者)

 九重親方は唯我独尊。現役時代の数々の実績を背に傲慢との声も聞かれる。
 「あれだけの実績を残しながら、長らく理事になれなかったのは親方衆に人望がなかったから。加えて、“あの人が理事長になったら何をやるかわからない”という危機感を皆持っているんです」(前出の相撲関係者)

 八百長問題で揺れた大相撲。最も世間受けするのはガチンコ相撲で22回もの優勝を遂げた貴乃花親方だろう。しかし、一門制に一石を投じた貴乃花親方には年配の親方衆が総スカンとの話も聞こえてくる。
 ただ、理事の世代交代が進めば協会内部の貴乃花親方に対する評価も一変する可能性があるという。
 「次の役員選挙の頃までには石頭の親方衆がすべて定年。役員候補のメンツも変わり一門制にあまりこだわりのない親方衆が顔を揃えるかもしれない。そうなると、貴乃花理事長が実現するでしょう」(元力士)

 九重親方のぬか喜びはいつまで続くか。

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