
吉野家がピンチだ。
4月11日に発表された吉野家ホールディングスの2019年2月期連結決算で、約60億円の赤字が判明したのだ。
最終赤字は6年ぶりで、前期(14億9100万円の黒字)から比べると約75億円もの減額という異常な数字。老舗牛丼チェーンに、何があったのか。
「ここ数年、吉野家は客足が減っていて、苦戦が続いています。そのため、不採算店舗の閉鎖や改装に伴う設備入れ替えなどが影響したようです。これに、牛肉などの原材料費、人手不足によるアルバイトなどの人件費の高騰が追い打ちをかけた」(経済誌記者)
表向きの理由としては、こんなところだろう。だが、本当の赤字の原因は「時代遅れのオペレーションにある」と指摘するのは、飲食系経営コンサルタントだ。
「吉野家は、対面の接客にプライドを持っており、会計も店員が直接現金を受け取るオペレーションを続けて来ました。しかし、自動券売機を取り入れているライバルチェーンの『松屋』や『すき家』に比べると人件費がかかるため、経営を圧迫しているのです」
結果、吉野家では従業員1人当たりの労働量も多くなっている。
「客側からすると、忙しそうに駆けずり回る店員には声を掛けづらい。吉野家では、会計をしたくても後回しにされることも多く、客からは不満の声も上がっています。つまり、吉野家のオペレーションは人件費を増大させている上に“サービスの低下”にも繋がっているというわけです」(同)
ようやく現状を理解したのか、吉野家も昨年8月から全店舗(約1200店)に交通系ICカード対応のレジを設置。さらに今期からは、内装を一新したセルフ式の新型店への転換を本格化させるという。
「明るい兆しもあります。3月から投入した『超特盛』が発売開始1カ月で100万食、『小盛』も60万食を超えるほど好調なんです」(前出・経済誌記者)
老舗ゆえのプライドを捨て、時代のニーズと向き合い始めた吉野家の逆襲に期待しよう。
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