名医・博士の健康術 ★今週のテーマ 薄毛の改善法

名医・博士の健康術 ★今週のテーマ 薄毛の改善法
(提供:週刊実話)

“薄毛”は頭皮のゴースト血管化が原因!糖質制限と腸内細菌の活性化でフサフサに!!

 秋は1年で最も抜け毛が増え、薄毛の方にとってはとても厳しい季節である。中には、髪の毛を守るためにシャンプーをしっかりやって皮脂をとり除いたり、発毛剤や育毛剤で頭皮をケアしたりする方もいるが、努力がかえって薄毛を進行させる可能性もある。

 薄毛に関する研究は、近年ますます盛んになっているが、東京医科歯科大学名誉教授で、自身も薄毛に悩まされていたという藤田紘一郎先生は、生活の中からくる腸内環境の乱れに薄毛の原因があると指摘する。
「糖質を過剰に摂取すると、腸内に有害物質や老廃物がたまり、血管を傷つけてしまいます。その結果、頭皮の毛細血管の“ゴースト化”が進み、抜け毛が増えて薄毛が進行してしまうのです」(藤田先生)

 髪の毛には寿命があって、健康な人でも1日50~70本は抜け落ちる。抜け毛が増えるといわれる秋には、1日200~300本が抜けるので、抜け毛を過剰に恐れる必要はない。しかし、明らかに成長しきっていない、細くて短い抜け毛が出てきたら薄毛の黄色信号でもあるので、早めに対策に取り組むべきだ。

薄毛を招く“ゴースト化”


 薄毛の改善には、頭皮の血流向上が欠かせないが、そのカギを握っているのが、体内の様々な組織に網目状に張り巡らされた「毛細血管」だ。毛細血管には小さな穴が開いていて、そこから血液が適度に漏れることで、細胞に酸素や栄養を届けている。特に頭皮は動脈が通っていないので、毛細血管に血液を運ぶ役割が委ねられている。そのため、頭皮の毛細血管が衰えると、髪の発育に必要な酸素や栄養が行き届かなくなり、抜け毛が増えて薄毛が進行してしまうのだ。
「毛細血管は20代をピークに減少の一途をたどりますが、不規則な食生活や運動不足も、毛細血管の働きを衰えさせます。そうなると、毛細血管から血液が過度に漏れ、先々まで血液が行き届かなくなります。このような状態が続くと毛細血管が細くなり、やがて消滅しますが、これを毛細血管の“ゴースト化”と呼んでいます」(藤田先生)

糖質摂取減でフサフサに


 薄毛を防ぎたいのであれば、まずは毛細血管のゴースト化を阻止する必要がある。そのためには、過剰な糖質摂取を一刻も早くやめなければならない。
「糖質を摂りすぎると、糖と体内のたんぱく質が結びつき、AGE(終末糖化産物)という悪玉物質が大量生成されます。AGEはあらゆる組織をさびつかせる“老化の元凶”ともいえる物質で、頭皮に蓄積すると十分な栄養や酸素が得られなくなります。そうなると、髪の毛に元気がなくなり、抜け毛や薄毛が進行してしまいます。AGEは糖質だけでなく、揚げる・焼くなどの高温調理でも発生しやすいので、例えば、鶏肉を調理するなら蒸す・煮るといった調理方法がお勧めです。電子レンジの加熱調理は焦げ色がつきませんが、AGEを増やしてしまうので要注意です」(藤田先生)

 藤田先生は現在80歳。55歳のときは抜け毛が増え、鏡を見るたびに憂鬱な気分になっていた。しかし、食生活を見直して糖質の摂取量を減らしたことで髪の毛の量が増え、現在もフサフサの髪をキープしている。
「50代までは大学の教授という仕事や研究、海外出張などでストレスを抱え、こってりラーメン、半ライス、餃子をランチで食べるのが日課でした。しかし、63歳で糖尿病を発症したことで一念発起し、白米やパン、小麦や砂糖といった『白い食べ物』を減らすことで、糖質減に成功しました。体重が減っただけでなく髪も元気になり、心身ともに充実しています。何歳から始めても遅すぎることはないので、ぜひ取り組んでいただきたいです」(藤田先生)

食物繊維が髪の毛を救う


 薄毛の原因として、もう1つ見逃せないのが、酸化力の強い「活性酸素」の存在である。細胞をサビさせ、劣化させる作用があり、特に頭皮やその奥にある毛球(髪の根元の部分)は、活性酸素の害を受けやすい。そのため、髪の毛を作り出す毛母細胞が傷つけられると、新たな髪が作られなくなってしまう。

 これを食い止めるため、味方につけておきたいのが強い抗酸化力がある「腸内細菌」だ。「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に大別される腸内細菌は、還元力が高い水素を発生させ、体内で過剰に発生する活性酸素を消し去ってくれる。

 腸内細菌は腸の中に200種、100兆個あるが、その中で特に多くの水素を発生させると考えられているのが、「バクテロイデス門」という日和見菌の一種だ。脂肪を燃焼する働きがあることから「ヤセ菌」とも呼ばれるバクテロイデス門の細菌は、食物繊維というエサがたくさんある時に、繁殖力を高めて善玉菌に加勢する。そのため、糖質を控えて食物繊維をたっぷり補給することが、活性酸素の害を除去するのに効果的なのだ。

「食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、腸内細菌は発酵させやすい食物繊維を好みます。そのため、水溶性食物繊維を多く含む海藻類(ワカメ、昆布など)や野菜は、普段の食事にも積極的に取り入れるべきです。一方で、不溶性の食物繊維にも腸を元気にする役割があるので、きのこ類や乾物、香味野菜もお勧めです。豆類やネバネバ系食材は、水溶性も不溶性も豊富なので、両方をバランスよく摂取できます。さらに、納豆やヨーグルトなどの発酵食品にも、腸内細菌を活性化させる効果があります」(藤田先生)

 これらの食材をバランスよく組み合わせ、胃腸に負担がかかりすぎない腹八分目で食べるのが理想だが、藤田先生は発酵食品であるお酢と、食物繊維が豊富なキャベツを合わせた「酢キャベツ」を積極的に食べるよう推奨している。
「作り方は簡単で、粗めの千切りキャベツを塩少々でもみ、酢を加え、保存容器に入れ、冷蔵庫で1時間程度保存すれば食べられる。酢とキャベツのダブル効果で、腸内環境の改善が大いに期待できます」(藤田先生)

 最近は、スーパーやコンビニでもカットキャベツが売られており、料理が苦手な人でも簡単に作れるので、まずは気軽に試してみよう。

◉薄毛のメカニズム
糖質漬けになる
 ↓
体内で有害物質が発生
 ↓
頭皮の毛細血管がゴースト化する
 ↓
髪の発育に必要な酸素・栄養が届かない
 ↓
抜け毛が増加
 ↓
薄毛になる!

*健康な髪
アミノ酸などの髪を作る栄養や酸素は、毛細血管を通じて頭皮にある毛乳頭に運ばれる。そして、毛乳頭にある毛母細胞が分裂を繰り返すことで、髪が成長する。

*毛細血管のゴースト化が進んだ髪
頭皮の毛細血管の“ゴースト化”が進むと、酸素や栄養が毛母細胞に行き渡りにくくなる。その結果、抜け毛が増えて薄毛が進行しやすくなってしまう。

◉髪を増やすポイント
1 肥満は育毛の敵!
 腹八分目を守る。
2 腸内細菌の好物の海藻類、
 野菜、豆類をたっぷり摂る。

◉糖質オフ&育毛イチ押しメニュー「酢キャベツ」
“毎日、特に食前に食べること”が肝心!
作り方
(1)キャベツを粗めの千切りに切る。(2)切ったキャベツを少々の塩でもんで保存容器に入れ、キャベツがひたひたになるまで酢を加える。(3)冷蔵庫に入れて1時間ほど経てば完成。

監修/藤田紘一郎先生
東京医科歯科大学名誉教授。医学博士。専門の寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学の権威で日本文化振興会社会文化功労賞などを受賞。『55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由』(青萠堂)など腸内細菌の健康効果に関する著書多数。

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