過去最低28.4%を記録 レイプで泣き寝入りの女性急増のワケ

       

 内閣府が6月12日、2012年度版「犯罪被害者白書」を閣議決定した。この調査で、セックスを強要された経験のある女性のうち、家族も含め、誰かに相談したことがあると回答したのが過去最低を記録。女性の権利意識が高まった現代なのに、“レイプ”による泣き寝入りが増えている実態が明らかになったのだ。
 「“相談”したことのある女性は、'05年度の調査では35.1%だったが、'08年度には31.7%、さらに'11年度には28.4%にまで低下していたのです。'11年度の調査結果(複数回答)では、その理由として『恥ずかしくて誰にも言えなかった』が最も多く、次いで『思い出したくなかった』、『我慢すればいいと思った』と続いている。相談先は友人・知人を筆頭に、家族や親戚、警察、警察以外の公的機関。しかし、その公的窓口も少ないのが現状です」(社会部記者)

 内閣府では、被害者の精神的苦痛を軽減するため、治療先や警察などへの連絡をまとめて行う「ワンストップ支援センター」の設置を促進しているが、現時点では愛知県一宮市大阪府松原市のたった2カ所しかない。加えて、世間の意識にも問題があるようだ。
 「中には忌わしい体験を本にして訴える女性も出てきました。にもかかわらず、相談したことのある女性の比率が過去最低だったのは、いまだに社会的偏見が根強いからです。裁判員裁判が始まり、既に3000件もの法廷が開かれましたが、レイプに関していえば強姦致死など凶悪なものでない限り裁判員裁判にならない。そうしたことも、世間の風潮に影響しているといえます」(ジャーナリスト・大谷昭宏氏)

 もちろん女性が被害届を出せば、その調書を取るのは女性警察官。しかし、窓口には男性警察官がいることが少なくないという。
 「これを機に全国の公的機関に『ワンストップ支援センター』のような女性からの相談を専門に受けるホットラインを開設し、すぐに警察署が対応できるような体制を確立すべきです」(同)

 泣き寝入りする女性が減るには時間がかかりそうだ。

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2012年7月4日の社会記事

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