千葉「震度4」連続発生 関東を再び襲う東日本大震災級の巨大地震

千葉「震度4」連続発生 関東を再び襲う東日本大震災級の巨大地震
(提供:週刊実話)

 このところ関東地方では、緊急地震速報が鳴るような地震が立て続けに起きている。5月6日午前1時57分頃、千葉県北西部を震源とするマグニチュード5.0の地震が発生し、千葉市で最大震度4を記録した。東京を含めた関東の広い範囲で緊急地震速報がけたたましく鳴り、寝床から跳ね起きた読者も多かったのではないか。4日には千葉県北東部が震源のM5.5、震度4の地震があったばかりだ。

「千葉県北西部はフィリピン海プレートが潜り込んでいるところです。2つの地震の震央の位置は約50㎞離れており、震源の深さも6日の地震が70㎞、4日が50㎞と差がある。直接的な関連性は薄いにせよ、もっと震源が浅くてマグニチュードが大きければ、震度5強になっていたかもしれない。震源が深ったのが、不幸中の幸いでした」(サイエンスライター)

 長野県に目を転じれば、中央構造線の活性化を感じさせる、北アルプスの上高地周辺で4月下旬から群発地震が相次いでいる。

「日本中、新型コロナウイルス感染拡大でホテルや旅館が営業休止中です。山小屋、キャンプ場だって例外ではありません。再開の目途がたっていないというのに、こちらでは群発地震の真っ只中にある。遊歩道では地震の影響の地割れ、ひと抱え以上ある巨大な岩の落石…。歩いていると、地鳴りのような音が鳴り響いてきます」(地元記者)

 近くのホテルの従業員によると、余震が多く、雪崩も多発したそうだ。

 また、東日本大震災から9年が経過した。三陸一帯は地震直後、大きく沈下したことが知られている。

 津波で大きな被害を受けた牡鹿半島に位置する宮城県石巻市鮎川港では、震災の翌年から1.5メートルかさ上げする県の工事が行われた。一帯の地盤が震災の直後に1メートルほど沈下したためだ。

 その後、地盤は隆起し始めた。岸壁も盛り上がり、「船の荷揚げ作業や乗り降りに支障が出ている」と漁業関係者から苦情が出たため、宮城県は岸壁の上部を30センチ削る工事を行った。

 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。

「海溝型の巨大地震の場合、地震直後には海岸が沈降し、その後、ゆっくり隆起する。地震断層が揺れを起こさず、ゆっくりとすべる地殻の変動を『余効滑り』と言います。スロー地震の一種です。東日本大震災の震源は深さが24㎞でしたから、それより少し深い40~60㎞で余効滑りは起こります」

 事は牡鹿半島に限ったことではない。三陸海岸の広範囲で大きく沈んだ地盤が、その後、一転して隆起し続けているのだ。

 石巻市寄磯浜では地震直後に107センチ沈降し、今年2月までに63センチ隆起した。岩手県大船渡市赤崎町は75センチ沈降して37センチ隆起、福島県楢葉町は51センチ沈降して24センチ隆起したという。

大地震を危惧する余効滑り


「余効滑りは普通、2~3年で終わることが多いのですが、今も続いている。それは“東日本大震災が超巨大地震だったからでは”とも言われています。余効滑りに伴って、また大地震が発生する可能性を指摘する専門家もいますよ」(島村氏)

 思い出すのは、明治三陸地震(1896年)のアウターライズ地震として知られる昭和三陸地震(1933年)である。岩手県釜石市の東方沖約200㎞を震源として発生した地震だ。

 地震の規模はM8.1。
「アウターライズ地震はプレート境界型地震によって断層が破壊された影響で引き起こされることが多く、陸地から離れた場所で発生するため、陸地での揺れは比較的小さいが、併発する津波は大規模なものになりやすいのです」(サイエンスライター)

 昭和三陸地震も、明治三陸地震の震源となった日本海溝を隔てた太平洋側で発生し、東北太平洋側では震度5の強い揺れを記録したが、揺れによる直接の被害は少なかった。しかし、地殻変動によって発生した大津波が沿岸を襲来し、被害は甚大なものとなった。

「国は余効滑りの心配を、それほどしていないようです。国が心配しているのはもっと北の日本海溝から千島海溝に将来起こる巨大地震です。そこでM9クラスの地震が発生した場合、最大で30メートルクラスの津波が襲来するとの想定をしているんです」(島村氏)

 政府は過去6000年間に起きた津波による堆積物を採取、分析することによって、津波の高さや浸水予測を改めて見直した。その結果、30メートル級の津波が襲来するとの予測を立てたのだ。

北海道から岩手県にかけては12~13世紀と17世紀に最大規模の津波が起きたとみられ、その周期は300~400年であることを考えると、大津波発生は切迫している状況にあるといえます。詰まるところ、三陸から北海道にかけては“3・11”のような巨大地震がもう1回発生しても、なんら不思議ではないということです」(地震ライター)

 まさに地震の活動期を彷彿とさせる予測である。

「三陸地方で巨大地震が起きたら、東日本大震災の時のように震度5クラスの地震が東京を襲う可能性は否定できません。江戸時代の文献に目を通すと、地震の活動期だった頃には、感染症も蔓延して大勢の人が命を落としたことが分かります。新型コロナがパンデミックになった今年、巨大地震がこないことを祈るばかりです」(島村氏)

 引き続き警戒が必要だ。

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2020年5月22日の社会記事

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