六代目山口組・髙山若頭 異例の極秘上京jが示す“血の最終進撃”

六代目山口組・髙山若頭 異例の極秘上京jが示す“血の最終進撃”
(提供:週刊実話)

 岡山県で、5月30日に神戸山口組(井上邦雄組長)・池田孝志最高顧問率いる池田組(岡山)の前谷祐一郎若頭が銃撃されてから約1週間、ヒットマンを出した六代目山口組(司忍組長)が各地で同時に動きを見せた。神戸山口組による報復が懸念され、移動にはリスクが付きまとう状況下で、東京都内には六代目山口組の“指揮官”である髙山清司若頭が、最高幹部らを引き連れて姿を現したのだ。

 6月5日、都内一等地に建つ稲川会(内堀和也会長=東京)の本部周辺には、警視庁の捜査車両が張り付き、分厚い防弾チョッキを着用した捜査員が警戒に当たっていた。この日は稲川会・清田次郎総裁の誕生日であり、渦中の六代目山口組が祝いに駆け付ける予定だった。親戚・友好団体トップの誕生祝いには、当該ブロックのブロック長が筆頭となって訪れるのが通例だが、今回は髙山若頭が上京するとの情報が広まっていたため、警視庁も不測の事態に備えて警戒態勢を敷いたようだ。

「誕生祝いに髙山若頭本人が来るなんて、そうそうないことやで。しかも、こんな時期に本拠地を離れて東京まで…」(ベテラン記者)

 東京都内では、新型コロナウイルス感染拡大の兆候があるとして、警戒を呼び掛ける「東京アラート」が発動中だ。緊急事態宣言が全面解除されたとはいえ、感染リスクはゼロではない。何より、岡山県での銃撃事件では、六代目山口組・大同会(森尾卯太男会長=鳥取)の岸本晃生若頭代行が逮捕されていたのだ。

 神戸山口組にとって“報復の条件”は揃っているといえた。六代目山口組側も警戒を強めているようで、今回、髙山若頭は異例の態勢で上京したという。

「新幹線を使わず、車両で都内に入ったらしいで。本拠地の愛知県から東京までの距離は約350キロ。新幹線なら1時間半ほどで着くが、車やと4時間はかかるで。経由地点があって一拍置いたとしても、髙山若頭が車で上京したんは異例や。まあ、新幹線を使うより新型コロナの感染予防にもなるからかもしれんが、まったく予測できんかった」(同)

 実際、上京の際に降り立つJR品川駅に、髙山若頭が姿を現すことはなかった。

 稲川会本部には、午前10時前から続々と最高幹部が到着。貞方留義理事長が到着したのち、清田総裁、内堀会長も姿を現し、10時半になると三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)の直参らが警戒のため本部付近に立った。髙山若頭の到着が近いことを告げていたのだ。

 しかし、当の髙山若頭はそんな緊迫した雰囲気とは無縁だった。車両から降り立つと、内堀会長に笑顔で迎えられ、関東ブロック長の藤井英治若頭補佐(五代目國粹会会長=東京)、高木康男若頭補佐(六代目清水一家総長=静岡)、薄葉政嘉若頭補佐(十一代目平井一家総裁=愛知)と共に、悠然とした足取りで建物内に入っていった。

 本部内では、稲川会側が用意した食事をとりながら、清田総裁らと歓談した模様で、滞在は1時間にも及び、帰り際には笑みすら見せた。抗争が再燃した時期に、渦中の髙山若頭本人が駆け付けたことも含め、両者の親交の深さをうかがわせた。

 また、髙山若頭の滞在中、神奈川県川崎市では弘道会・野内正博若頭の姿を確認。稲川会渉外委員長である小林稔総長の四代目山川一家へ、同じく誕生祝いのため訪れたのだった。山川一家は清田総裁の出身母体で、弘道会として訪問した模様。小松数男舎弟、坂田勝良・坂田組組長、栗山良成・二代目栗山組組長らも同行し、小林総長に見送られて一行は帰途に就いた。

 野内若頭は、新幹線で新横浜駅まで移動したようだが、そこから山川一家までの車両移動にはガード車が追随。常時、警戒態勢を敷いていることがうかがえた。

 当然、六代目山口組に報復される理由ができた今、緊張はピークに達している。その最中、髙山若頭があえて上京した背景には何らかの意図があるともみられた。なぜならば、一連の流れが4年前と酷似していたのだ。

 平成28年の5月31日、池田組の髙木昇若頭が弘道会系組員によって射殺され、このときも神戸山口組の返しが予測された。警察当局が警戒を強化する中、6月5日に司六代目が名古屋から上京。品川駅から千葉県にある親戚団体の双愛会(椎塚宣会長)に向かい、本部で執り行われる継承式に後見人として列席した。

 当時、稲川会当代だった清田会長の誕生祝いには、六代目山口組・高木若頭補佐と竹内若頭補佐らが駆け付けたのだった。しかし、同日に起きたのは、これだけではなかった。池田組若頭を射殺した弘道会傘下の山本英之組員(のちに脱退)が、岡山南警察署に出頭したのである。

 のちの裁判で、検察側は「自首は六代目山口組による一種の犯行声明だった」とし、意図的な行動だと主張。両山口組の対立抗争が背景にあることから、裁判長も「自首は被告人自身にとって想定されていた」と判断したのだ。

「事件発生直後に司六代目がマスコミの前に姿を現し、同日にヒットマンが出頭したというのは偶然だったのかもしれないが、六代目山口組内部への影響は大きかったのではないか。その証拠に、7月には弘道会の本拠地の名古屋で四代目山健組傘下の元幹部が、自宅に踏み込まれて射殺された」(業界ジャーナリスト)

 そのため、今回の髙山若頭の上京にも、不穏さが感じられたというのだ。

丸腰で突進して被弾後も応戦


「もちろん、稲川会と特別な関係にあるため祝いに駆け付けたのだろうが、新型コロナウイルスの感染拡大防止で会合自粛が続いていたせいか、鮮烈な印象を与えた。しかも、岡山県で池田組・前谷若頭が銃撃されたあとだ。指揮官本人が精力的に動くことで、さらに攻勢を強めるという意思すら感じさせた。分裂終結に向けて、一気に畳み掛けるつもりなのではないか」(同)

 この日、都内では六代目山口組の関東ブロック会議も行われた。落合金町連合(佐藤光男会長)の本部に続々と直参が集まり、正午すぎには稲川会本部から引き揚げた藤井若頭補佐と薄葉若頭補佐も到着。約30分で終了したが、緊急事態宣言の全面解除を受け、六代目山口組が再始動したのは明らかだった。

 ただ、岡山県での銃撃事件の余波は大きかった。大同会本部には事件翌日の5月31日、岡山県警が銃刀法違反容疑で家宅捜索に入っていたが、6月5日、暴対法に基づき鳥取県警が事務所の使用を制限する仮命令を発出。傘下組織も含め計3カ所への立ち入りが制限されることになった。一方、被害者側である池田組本部に対しても、岡山県警が同様に使用制限の仮命令を出していた。今後、県公安委員会が意見聴取を行い、本命令を出すか判断するのだ。

「7月には、六代目山口組と神戸山口組の特定抗争指定の延長が見込まれています。その際、兵庫県や愛知県でも警戒区域が拡大される可能性があり、さらに両山口組の行動は制限されるわけです。しかし、分裂問題は依然として、出口が見えていないのが現状といえます」(全国紙社会部記者)

 事件の当事者である大同会・岸本若頭代行は、犯行を認める趣旨の供述をしており、岡山県警は殺人未遂容疑での逮捕も視野に取り調べを続けているという。

 さらに、犯行の一部始終を捉えた防犯カメラの映像が業界内に広まり、ヒットマンと池田組勢との間で繰り広げられた攻防戦の全容が明らかとなった。

 当日、池田組本部の敷地内で前谷若頭と組員が談笑しているところに、岸本若頭代行が姿を現した。自然な歩調で敷地内に入るが、ズボンの右ポケットに入れた手には、すでに拳銃が握られており、5、6メートルの距離まで近づくと発砲。その瞬間、前谷若頭は迷う素振りも見せず、岸本若頭代行の右側に回り込むようにして丸腰で突進したのだ。

 素手で取り押さえようと間合いを詰めた一瞬、岸本若頭代行と正面から対峙する格好となり、銃口が前谷若頭に向けられた。腹部に被弾して倒れ込むが、すぐさま立ち上がり、あとを追う。しかし、再び倒れ込んでしまったのだろう。池田組組員が追い、岸本若頭代行はなおも発砲。

 付近に止めてあった黒い車両に岸本若頭代行が乗り込むと、追いついた池田組組員が助手席のドアを開けて飛び乗り、逃走を阻止しようと車内で激しく争う。車は発進し、一方通行を逆走。組員を振り落とし、そのまま逃走したのである。

 組員は骨折し、前谷若頭は重傷を負ったが、その後は回復傾向にあるという。

「この事件によって、膠着状態にあった両者の間で再び抗争が始まった。六代目山口組は再統合を急いでおり、緊急事態宣言の解除を機に、武力での終結を図ろうとしているようにも思える」(山口組ウオッチャー)

 もし、そうであれば、再び神戸山口組側に銃口が向けられるのだろうか。

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