歯止めが効かない新弟子受験者“激減”

       

 新横綱日馬富士(28、伊勢ケ浜)の誕生ではしゃいでいる場合ではない。
 11月1日、相撲協会は次代の横綱、大関を発掘する九州場所の新弟子検査を行った。ところが、受験者はなんと1人。九州場所での1人というのは、年6場所制となった昭和33年以降では最少。今年の新弟子総数も9月の秋場所まで55人しかおらず、これで史上最少を記録した去年の60人をさらに下回ることが確定したのだ。
 「原因には、平成19年の序ノ口力士暴行死事件に始まり、去年の八百長問題に至る一連の不祥事が背景にあるのは、言うまでもありません。親方たちにも問題ありで、最も力士が少ない部屋は理事で審判部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)が率いる鏡山部屋の2人で、以下、二所ノ関の3人、間垣の4人と続く。横綱白鵬のいる宮城野部屋でさえ、部屋経営の安定ラインといわれる10人を下回る9人しかいない。力士数が少ない、ということは、親方が新弟子のスカウトに身を入れていない、もっと言えばやる気がない、ということ」(スポーツ紙記者)

 そんな親方たちが協会の中枢を占めているのだから、有効な手が打てるはずがないというわけだ。
 「新弟子の減少は大相撲界の縮小にもつながる。力士は最大の財産なのに、辞める力士ばかりで、新しく入ってこないんですから。平成6年には943人もいた力士数が今場所はそのおよそ3分の2の623人。この現象が続けば、そのうち、興業も打てなくなると心ある親方たちは心配しています」(協会関係者)

 今年5月、相撲協会は入門基準を身長167センチ、体重67キロ以上と緩和したが、焼け石に水。早く名案をひねり出さないと大相撲は消滅する。

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