JR亀有駅のエスカレーターから会社員の男性(58)を突き落として重症を負わせたとして、今年9月に逮捕された会社員・丸井正人被告(41)の初公判が11月28日、東京地裁で開かれた。
「報道からは短気で粗暴な奴という印象を受けますが、ほどよくオシャレに黒のスーツを着こなし、モテそうな男性でしたよ」(傍聴していた交通ジャーナリスト・今井亮一氏)
犯罪とは縁遠そうな丸井被告が、なぜ男性を突き落としたのか? 事件の流れはこうだった。
「5月10日の夜、電車の優先席前でケータイを使っていた女性がいた。この女性に大声で注意したのが被害男性。この被害男性の注意の仕方を見とがめたのが丸井被告だったのです」(社会部記者)
丸井被告は調書で、この時の様子を「電車の中で大声で注意している男性がいた。私が『もういいじゃん』と言うと『なんだよ、この女の彼氏か、次の駅で降りろ!』となった」と説明。先にケンカを売ってきたのは、被害男性の方だったという。
さらには、「(駅に降りて)何か言われるのかと思ったら、被害者は無言でエスカレーターに乗って行った…酔っ払って腹が立っていたので力加減ができず…」(被告の調書)結果、事件は起きてしまった。
丸井被告も酔っていたようだが、実は被害男性もこの日は早くから酒を飲んでいたらしい。もはやお互い“注意”ではなく“酔っぱらいのカラミ”状態だったのだ。
忘年会のシーズン、酔って一言いたくなっても、その注意は重大事件のもと。アルコールが入っているならツイッターで呟く程度にしておくのが無難ということか。
あわせて読みたい
-
NEW
マッチングアプリで出会い即日性交した男性が動画を盗撮 あなたがもしも「脅迫」されたら|裁判傍聴
-
菅政権の特措法・感染症法“罰則”案が酷い 調査拒否・虚偽報告に懲役刑も…片山前知事も「国会で118回嘘はお咎めなしなのに」と批判
-
デジタル改革関連法案通常国会に提出へ 平井卓也大臣「デジタル庁がデータのオーソリティーになる」
-
「金魚電話ボックス」著作権侵害=美術作家が逆転勝訴―商店街に賠償命令・大阪高裁
-
控訴審判決は3月18日=JASRAC著作権料訴訟―知財高裁
-
酔っ払って高電圧が流れる電線に登る、額に斬新なタトゥーを彫る…世界で起きたとんでもない酒の失敗
-
経営の専門家や士業従事者らが紐解く「新時代の働き方」 第73回 新しいサービスが法律にOKか迷った時の対処法
-
菅首相が緊急事態宣言を出さないのは補償をしたくないから! 「特措法改正」も野党のせいにして何もしないための時間稼ぎ