アニキ・金本が4番復活を再び目指す。だが、その時計の針を逆戻りさせる復活宣言は、チームを混乱に陥れてしまった。
「昨季、連続試合出場の記録が途切れましたが、結果的にプラスに転じたという見方が圧倒的です。今季も途中交代、休みを挟めば、現役生活が延びるはず。ベンチから戦況を見つめることも将来、指導者になったときに役立つでしょう」(プロ野球解説者)
金本知憲外野手(42)に残された使命はまだまだ多い。このオフ、金本はバラエティー番組にも出演。右肩を痛がる仕種で笑いを誘っていた。それも、金本なりの復調アピールか。
「昨季の戦線離脱(連続試合出場記録のストップ)は、アクシデントでもありました。今季のポイントは金本の起用法が『虎の勝敗』を決めると言っても過言ではないこと。金本を4番に戻すのか、新井を4番に固定してその前後を打たせるのか。それとも、代打要員か。真弓明信監督の手腕がまたもや試されることになる」(トラ番記者)
金本は弟分の新井貴浩内野手(33)を認めているが、4番の座を譲る気はサラサラない。
「新井の弟、良太のトレード獲得は『新井の立ち場を高くする』という意味合いもあったようです。金本は確かに明るく振る舞っていますが、右肩に関しては手探り状態というか、不安を抱えているのが実情。故障箇所を考えると、現時点での4番最有力候補は新井と見られている」(前出・トラ番記者)
1月5日、金本は広島市内での自主トレを公開した。故障した右肩の復調具合について質問されると、「試行錯誤というか、いろんなことをやりながら、どうしたら良くなるのか、そればかり考えている」との不安を吐露している。
「近年、故障の重なったことついても触れていました。'08年シーズン前に左ヒザを手術したことを引き合いに、『過去10年の貯金でどうにかなった』と話し、'09年の2回目の手術で『結果的にこの2年間、下半身のトレーニングがきちんとできていない』と漏らしていました」(スポーツ紙記者)
昨季の敗因は、故障者の続出、そして投打の歯車が噛み合わなかったことだ。
打線はマートン、城島健司の新加入選手の活躍でプラス材料も多かったが、投手陣の防御率は3.28('09年)から4.05まで悪化。先発投手が責任イニングを投げきれずに降板する試合も少なくなかった。
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