本好きオヤジの幸せ本棚(41)

◎オヤジ人生にプラス1のこの1冊
『何者』(朝井リョウ/新潮社 1575円)

 「全く、最近の若い奴らは…」
 社会人の先輩が、20代以下の後輩を指して言うパターン化されたセリフだ。おそらく人間の歴史が始まって以来、世界中の至るところで繰り返し言われてきたはずだ。考えてみれば、年下が年上より知恵が回らず判断力が固まっていないのは当然なのだ。しかし、つい言ってしまう。歯がゆいがゆえ、あるいは思考回路が理解できないからだろうか。
 本作は第148回直木賞受賞作である。作者は平成元年生まれ、現在23歳である。そして物語はシンプルに言うと、就活に躍起になっている大学生たちの日々を描いた群像劇、ということになる。入学以来、主人公の〈俺〉=拓人は演劇、彼のルームメイトである光太郎は音楽に熱中していたが、いよいよそういう青春に見切りをつける時期に来た。友人の女子大生たちと励まし合い連帯意識を高めていく。だが心の奥底では自分のことのみが第一で、ほかの者を蹴落としてでも内定を取りたいという邪念が渦巻いていた…。
 今や就活で普通に駆使されているメール、ツイッター等が登場するものの、描かれる若者の内面の混乱は昔と変わっていないだろう。社会人の先輩たちに思い出してほしい。自分も焦燥の真っ只中で就職できたことを。最近の若者が駄目なのではない。若者は元来駄目であり、そして少しずつ駄目ではなくなっていくのだ。
(中辻理夫/文芸評論家)

◎ゆくりなき雑誌との出会いこそ幸せなり

 DVD付き人妻アダルト誌は、今や50代女性をテーマに編集されることが少なくない。「五十路」というタイトルが、ごく普通に表紙を飾るようになってきた。『疼く五十路妻』(バナジー出版/780円)も、その一つ。
 矢部寿恵、冬木舞といった巨乳系の人気熟女をはじめ、総勢22人のセックスシーン満載のグラビアとDVD映像が堪能できる。脂の乗った肢体を淫らにくねらせる姿は、確かに若い女にはない円熟の味。
 DVDはアダルトビデオメーカーから借りた映像素材を編集しているが、女優1人あたりの収録時間が長いのが特長。ヌキどころには事欠かないだろう。
 それにしても驚くのは、熟女たちの若々しい美貌と貪欲な性欲! お腹のあたりにふっくら肉付きもよく、体型は崩れているのだが、セックスは男を食い尽くすかのように激しい。女が若さを保つ秘訣は、やはり色恋と性なのか…。我々オヤジも見習わなければ!
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)
 ※「ゆくりなき」…「思いがけない」の意

◎気になる新刊
『夫婦格差社会』(橘木俊詔・迫田さやか/中公新書・798円)

 格差の拡大は、家族の最小単位である「夫婦」にも及んでいる…。さまざまなデータに基づき、日本の夫婦の今を探ると見えてくるのは、夫の所得と無関係に働くようになった妻の影響力の大きさだ。夫婦関係から現代社会を考える1冊。

あわせて読みたい

週刊実話の記事をもっと見る 2013年2月18日の芸能総合記事

\ みんなに教えてあげよう! /

トピックス

> 今日の主要ニュース > 国内の主要ニュース > 海外の主要ニュース > 芸能の主要ニュース > スポーツの主要ニュース > トレンドの主要ニュース > おもしろの主要ニュース > コラムの主要ニュース > インタビューの主要ニュース

芸能総合ニュースアクセスランキング

芸能総合ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

芸能の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

話題の芸能人のゴシップや噂など最新芸能ゴシップをお届けします。俳優やタレントやアイドルグループなどの情報も充実。