赤字の文化放送に税金投入あり? AMラジオの急がれる経営再建

 できれば文化放送に税金を投入し、経営の建て直しができないものか。
 売上低迷から、AMラジオ局はFMラジオ局への形態変貌が検討されている。その中で、もっとも逆風に耐えながら生き残っているのが文化放送である。
 '13年3月期決算をみても、首都圏AMラジオ局の中で唯一、文化放送は赤字だった。売上高77億4200万円(前年同期比0.8%増)、経常損失1億9300万円、当期純損失1億9500万円である。
 「前期、前々期も赤字。2億円の赤字は経営的にきつい」(ラジオ業界事情通)

 他局もやっと黒字を達成している状況だ。
 もっとも優良なのがニッポン放送で、売上高192億300万円(同1.9%増)、経常利益が1億8400万円(同21.1%増)、当期純利益が1億1100万円(同46.6%減)。
 続いてTBSラジオが売上高108億200万円(同4%減)、経常利益が3億2500万円(同27%減)、当期純利益2億2400万円(同8.7%増)。そしてラジオ日本が売上高18億3300万円(同9.6%減)、経常利益1300万円(同61%減)、当期純利益が2300万円(同475%増)である。

 赤字は文化放送だけだが、他局が経営的に安定しているかといえばそうでもない。一時期赤字だったニッポン放送にはフジ・メディア・ホールディングスが親会社として存在し、場合によってはスポンサーの手当てをしてくれるからまだいい。
 また、TBSラジオも同じようにTBSホールディングスが控えている。ただ、TBSラジオは聴取率首位が70回続いているが、それが業績的に反映しなくなっている。'13年3月期の売上減がそれを表している。
 ラジオ日本は、昨年6月に親会社の日本テレビが社長を送り込み再建に着手、黒字転換させた。以降も次々に日テレから人材が送り込まれている。

 問題なのは、業界の“はぐれ鳥”といわれる文化放送だ。
 もともとは、旺文社やテレビ朝日が株主として控えていた。だが、それぞれが株を売却し、文化放送は一匹オオカミとなった。本社ビルを建て、さらに業界不況で経営的にはかなり厳しくなっている文化放送だが、AMラジオが被災時に重要視されてもいるのも事実。だからこそ税金投入もありではないか。

 いまだに燻るFM化の行方は、AM業界の運命を左右する分水嶺となりそうだ。

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