2月3日、八百長メールの主人公の1人、十両千代白鵬(27)が早々と引退届を提出していたことが判明した。しかし、「逃げ得は許さない」とばかり、相撲協会ではこれを受理せず、一時預かりとした。
「当然ですよ。そもそも、今回のメールのやりとりが発覚したのは千代白鵬の携帯メールが警視庁の捜査員の手によって徹底的に洗い出されたからです。大麻疑惑、野球賭博、そして八百長と悪事のオンパレード。千代白鵬の素行はめちゃくちゃです。『あいつだけは許さない』と言っていた捜査員の執念が実ったわけです。携帯のメールを調べれば、大麻に関することがきっと出てくるはずだとメールを復元した。すると、ひょんなことから八百長を伺わせるやりとりが出てきた。よくこんな力士を師匠の九重親方(元横綱千代の富士)が放っておいたものですよ」(捜査関係者)
千代白鵬をマークしたことで、裁判でも明らかにならなかった八百長という角界のタブーを白日のもとに晒したのだ。
それにしても、この期に及んでも、引退して窮地から逃れようとするこすっからい根性。千代白鵬という力士はおよそ勝負師とは縁遠い人物だ。
小誌先週号(2月17日号)で報じた通り、千代白鵬と野球賭博に関わった宮城野部屋関係者は懇意にしていた。1月23日の千秋楽夜に行われた白鵬の“打ち上げパーティー”にも千代白鵬は姿を見せている。
「だいたい、部屋が異なる力士同士が千秋楽の打ち上げで一緒に酒を飲むなど、八百長相撲が疑われるため、昔では考えられなかったことです。そういうことが平然とできること自体、注射の蔓延が疑われても仕方がない」(ベテラン相撲記者)
九重部屋は野球賭博の際、関与を疑われた千代大海(現佐ノ山親方)が長く在籍している部屋だ。
「大麻疑惑、野球賭博、八百長の千代白鵬と同じ釜の飯を食った千代大海が、まったく何も知らなかったといえるのか。九重親方は監督不行届きでまたもや処分されそうですが、こんな相撲ゴロのような力士を放置した責任は大きい。もともと、ヤクザとの交際が何度も指摘されてきた部屋だけに、徹底的な浄化が求められる。『放駒理事長の次は自分だ』とやる気満々だった九重親方だが、自らの進退を問われることになろうとは夢にも思わなかったはずです」(協会幹部)
悪事と四股名だけは一流。
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