元八百長力士告発 「注射していないのは稀勢の里と豊真将くらいや」

 日本相撲協会と講談社側との間で繰り広げられた八百長報道裁判に決着がついたのは昨年11月。最高裁が上告を棄却したことで講談社側の敗訴が確定した。
 「相撲界に八百長は存在しない」とする相撲協会の主張が認められたわけだ。結果はどうか。八百長メールという物的証拠が出てきた。一体、裁判官はどこを見ているのか。不信感を募らせた庶民も多いはずだ。

 本誌は現役時代に八百長に手を染めた40代の元幕内力士のX氏を直撃した。X氏は八百長報道を封じ込めた相撲協会のやり方を厳しく批判している。
 「はっきり言って八百長は存在するよ。現役時代、やっていたこのワシが言うんだから、ホンマのことや。しかし、全員が全員やっているわけやない。やってない連中もおるから、やっている奴のことを指して、みんながやっていると言うのは可哀想。けどな、師匠は弟子の相撲を全部見ているからな。弟子がおかしな相撲を取ったらすぐに分かる。分からなプロと違うで。八百長を認める発言をしている力士もいる。だったら、師匠は弟子のどこを見ていたのか、ということになる。親方連中の目は節穴かね」

 X氏は「十両、幕内の全取り組みを観ているわけではない」と断ったうえで、現在の八百長相撲をこう分析する。
 「目についた力士の取組の中でこれは絶対、ガチンコだと自信を持って言えるのは昨年の九州場所で白鵬の連勝を止めた稀勢の里(24)、真っ正直で不器用な豊真将(29)くらいだ。というのも、今の取組には、どうしてここで攻め手を休めるのか、クビを捻らざるを得ない相撲が多すぎる。素人の目は誤魔化せても、プロの目からすれば不自然な一番が目につく」

 確かに、無気力な一番があるのは事実。
 「一連の八百長裁判に決着がついた後、八百長が増えたような気がする。ワシの現役時代にも、せっかく八百長の筋書きを書いても、相撲を取っている本人が緊張の余り、足を滑らせたりして負けてしまうことはあった。その時のバツの悪さといったらない。今の力士を見ていると、それを押し隠そうとして苦笑いしている。八百長というのは奥が深くてね。当人同士の星の貸し借りだけではない。メールで明らかになった注射のやり方を見ていると、俺たちの頃とだいたい一緒。それにしても、亡くなった土俵の鬼(元横綱初代若乃花)は力士を集めて講習会を開き、八百長をしないよう口を酸っぱく言い聞かせた。しかし、今の協会首脳は八百長報道を潰せばいいという発想だけで、何のフォローもしていない。喉元過ぎれば熱さを忘れる。力士ってのはそういう連中が多いのさ。八百長が発覚して、慌てて関与した力士をクビにしても遅いよ」

 放駒理事長は現役時代からガチンコ相撲で知られた。理事で審判部長の貴乃花親方もそうだ。
 「今度のことでさすがに注射に手を染める奴はいなくなるだろうけど、公益法人の看板を下ろすことにならなければいいけどなあ」

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