東京・目黒 夫婦殺傷事件 動機不明。3週間捜査に費やした犯人と被害者との接点

       

 一時は迷宮入りも囁かれた事件だった。
 1月10日午後4時40分頃、東京・目黒区にある老夫婦の住宅に、老舗デパートの配達員を装った男が訪れ襲撃、鎌を持って応戦した大原道夫(87)さんを果物ナイフでメッタ刺しにして殺害。妻の瑠璃子さん(81)にも軽傷を負わせた。
 それから1カ月後の2月10日、目黒から200キロ以上離れた福島空港近くで、1人の男が捜査員から任意同行を求められ、最寄りの警察施設で殺人容疑などで逮捕された。

 この男は、福島県いわき市居住の自称無職、木村義昭容疑者(65)だった。発生からこの事件を追った全国紙記者が言う。
 「捜査本部が置かれた目黒署は迷走した『市川海老蔵』の一件を扱った署です。実は、管内に要人や重要施設を抱える署では警視長が署長です。目黒署はそれより一階級下の警視正が署長になる。なかなか事件解決の糸口が見えないのはその影響かと。ふと同じように遺留品が多く、怨恨の線で追いながら迷宮入りしそうな『世田谷一家殺害事件』が頭をよぎった」

 だが、捜査本部は早い段階から木村容疑者を犯人と特定していた。
 「防犯ビデオの映像から木村を事件の本ボシとしてマークしていたのです。事件直前と直後に、大原さん宅の最寄りの中目黒駅や、東京八重洲口の高速バス停近くの防犯カメラに、目撃情報と似た男が写っていた。木村は実名で高速バスを予約し、電話番号まで記入していたため自宅も簡単に割り出せた。そこで自宅近くに監視ビデオを設置し、行動確認を進めていたのです。ただ動機が分からない。この3週間は、木村と大原さんの関係を洗うため、大原さんの勤務経験のある北海道や徳島県まで捜査員を派遣したが、何も出ませんでした」(同)

 木村容疑者の自宅からの押収品にも、2人の関係を示すものはなかった。
 「衣類や名刺など約60点を押収していますが、2人の接点は何も確認されていない。動機という点で壁に当たっていましたが、10日午後1時10分発の韓国・仁川行の航空便に乗って高飛びしそうだったため、逮捕したのです」(前出・同)

 木村容疑者には、韓国で入院している娘がいるとされ、「カネに困ってやった」と供述しているようだが、生活に困窮した様子はなく近所での評判も悪くない。
 「気さくで挨拶も欠かさない温厚な人柄。とても馬乗りになって、殺してやると叫ぶような人じゃない」
 との近所住人の声がある一方、こんな一面もある。
 「喫茶店のテーブルが汚れていたのに激昂し、店員を罵倒したことがあった。こんなに短気だったかと驚いたことがある」(別の住人)

 真相解明が待たれる。

あわせて読みたい

週刊実話の記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

国内ニュース

国内ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2011年2月24日の社会記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。