東日本大震災 やっぱり起こりだした「悪徳商法」と「火事場泥棒」(1)

       

 未曾有の大地震。東北地方を揺るがせたM9.0の大地震と巨大津波で、被災地はまさに地獄絵図と化しているが、その一方で思わぬ「2次災害」が起きている。
 被災地で物資を巡る暴動が起きなかったことから、アルゼンチンの有力紙は「日本人の我慢強さ」を称賛したほどだが、実はその裏では「火事場泥棒」と「悪徳商法」が続発しだしているのだ。

 その先鞭をつけたのは、宮城県仙台市内の某食品会社の倉庫だ。この倉庫は大津波の被害を受け、1階は水浸し。唯一無事な2階に、インスタントラーメンや酒などが保管されていたのだが、カギが壊され、物資が盗まれていく映像がなんとユーチューブに流されたのだ。
 界隈の地元住民が言う。
 「映像では近所に住む倉庫の管理人が、茫然と物が盗まれていく光景を見ている場面も含まれていた。物資がないから窃盗に走るのは理解できるが、それが愉快犯的にネットに流されたことに、関係者らは強いショックを受けているのです」

 また、被災地で続発する窃盗事件はこれだけではない。コンビニや電器店などは、窃盗を警戒してウインドーに新聞紙を張り付けたり、自警団を作って警戒にあたっているが、空き巣が後を絶たない状態なのだ。
 岩手県盛岡市の損害保険代理店の経営者はこう話す。
 「震災後、地震特約に入っている家の査定をするため、岩手県内を飛び回っているが、甚大な被害を受けた地域に警官が導入されたため、空き巣が激増中。中には、被災地周辺で支援金のカンパを募る詐欺も横行しだしているのです」

 一方、警察関係者もこう語る。
 「実は、震災から1週間ほど経過すると、被災地には貴金属や金庫を探すトレジャーハンター的な窃盗団が徘徊しだしたのです。特に宮古や釜石、大船渡、気仙沼、南三陸等々には、牡蠣やホタテの養殖、フカヒレで財を成した漁師が多く、その手の家が狙われている。このため、警察はすでに大船渡だけで30個もの金庫を回収したほどなのです」

 さらに、被災地となった東北地方では、「便乗値上げ」とは名ばかりの悪徳商法に走る業者も激増中なのだ。

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2011年3月31日の社会記事

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