松坂大輔(34=福岡ソフトバンクホークス)が、9季ぶりに日本球界のマウンドに立つ。だが、復帰に疑問を呈する声は少なくない。かつて『平成の怪物』と呼ばれた男は“私生活”でもピンチを迎えていた−−。
松坂が初めてブルペン入りしたのは2月5日。佐藤義則投手コーチが付きっ切りとなって投球フォームをチェックしていたが、結果は、復活否定論を増長させるだけだった。
「松坂も及第点には程遠いことは自覚していました。メジャーの急斜、かつ硬いマウンドによって投球フォームは崩れ、その修正ポイントも頭ではわかっているものの、体が言うことを聞かないという感じでしたね」(現地取材陣の一人)
心配された“デブ体型”は解消されていた。しかし、これからは単身赴任となる。ホークス入り後の家族会議でそう決めたというが、その理由とやらが理解し難い。
「メジャー時代、シーズン中は1カ月くらいしか家にいられなかった、と。日本でも合わせて2カ月くらいです。でも、米国の学校は夏休みが3カ月近くあり、そのときに帰国すれば、メジャー時代よりも家族で過ごす時間が増える。子供の教育面も考え、倫世夫人たちを残すことになったようです」(関係者)
計算上では確かにそうなるが、プロ野球選手にとって食生活はベストコンディションを維持するためにも欠かすことのできない要素だ。松坂が太りやすい体質なのは有名で、「食べたいものがあったら、たとえ減量中でも一口は口にしないと気が済まないタイプ」でもある。メジャー8年間は倫世夫人が“二口目”を食べさせずにきたが、単身赴任となれば外食中心となるのは必至。「スナック菓子、焼き肉大好き」の松坂が自己管理できるとは思えない。
「昨年12月の入団会見後、松坂は福岡、九州のメディアに取材を限定してきました。全国区のメディアにそのスチールの貸し出しもNGとの条件も付けて。熱心なホークスの勧誘に感激したからでしょうが、契約は『4年16億円』(推定)です。米国の夏休みウンヌンよりも、福岡での新しい家族生活を始めるべき。倫世夫人が米国生活に固執したのではないか」(同)
日本帰還を決めた理由は一つ。先発起用への強いこだわりだ。先発で投げるのであれば“メジャーよりも日本”となる。工藤公康新監督は「先発候補の一人」という言い方だが、契約の際に条件提示したとの見方がもっぱらである。
「松坂は投げ込みの量を多くして調整していくタイプ。メジャーでは制限が掛かり、調整もうまくいかなかった。その点でも、復帰は正しい選択だったと思う」(同)
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