暗躍。津波冠水車をオークション販売する中古車店

 東日本大震災で津波被害に遭った中古車を引き取った販売業者が、汚れを除去した後、冠水車であることを伏せ中古車オークションに出品、販売していることが明らかになった。冠水車は一時的には動いても、やがてエンジンや変速機に異常をきたす場合もあるというから迷惑な話だ。

 地元記者がこう語る。
 「宮城、福島、岩手の被災地域は震災後、中古車の需要が非常に高かったのですが、供給が追いつかず購入希望者はヤキモキしていました。そんな被災者の足元を見てふっかけてくる業者も少なくありません。冠水した中古車を販売する悪質業者の行為は、そんな中古車事情につけ込んだ卑劣な行為です」

 東北一帯の被災車両は、約1割にあたる30万台近くといわれる。5月半ばに宮城県下で開催されたオークションには、1500台が出品され、8割近い成約率を記録した。何しろ今も瓦礫が山積する宮城県下では、物資の運搬に移動手段など、車がなければ何もできない状況。そこでやっと手に入れた喜びもつかの間、なかには車を走行中、突然エンジンが停止するなどのトラブルに見舞われている購入者が少なくないという。
 「オークションに出品する中古業者の中には、店舗を持たずに営業している場合もある。そのためトラブルに見舞われた購入者が苦情を言おうと電話するも、空しく呼び出し音が響くだけ。仕方なくオークション会社に連絡して調べてもらい、初めて冠水の事実が判明するわけです」(同)

 しかし、結局は業者と連絡が取れないため、対処のしようがないという。
 「宮城県では、震災前は値もつかなかった10年使用の軽自動車が10〜15万円で取引されています。また、ネットオークションでは成約価格が去年に比べ1.5倍くらいに跳ね上がっているケースもある。中古車の購入は生活に重くのしかかるうえ、ババを引かされた被災者は泣くに泣けない状況です」(中古販売業者)

 弱みに付け込んだ悪徳商売は断じて許されない。

あわせて読みたい

週刊実話の記事をもっと見る 2011年6月28日の社会記事

\ みんなに教えてあげよう! /

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

国内の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら