専門医に聞け! Q&A 体にいいと言われるお酒の“問題点”

 Q:赤ワインは動脈硬化や心筋梗塞の予防になるだけでなく、肝臓にもよいと聞きました。それが本当なら、赤ワインに切り換えたいと思いますが、どうなのでしょうか。(40歳、信用組合勤務)

 A:フランス人は動物性脂肪を大量に摂るのに、心臓病の死亡率が低いことが以前からわかっていました。理由は不明だったのですが、疫学調査の結果、ワインをよく飲む人には心臓病が少ないことが判明しました。
 赤ワインに豊富に含まれる「ポリフェノール」には、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があります。それで、動物性脂肪を大量に摂取しても、赤ワインを飲んでいれば心筋梗塞になりにくいという説が生まれました。
 ただし、それは心筋梗塞を調べたものであり、肝硬変による死亡は議論されていません。ご質問の方は、どこでそういう情報を得たのでしょうか。
 確かに「赤ワインには血流をよくするポリフェノールが含まれるので体にいい」と言います。それは間違いないでしょう。
 しかし、同時にアルコールも体内に摂取するのですから、肝臓によいわけはありません。赤ワインも結局はアルコールです。飲み過ぎると、肝臓は疲れます。

●糖分は日本酒より少ない
 赤ワインに限らず、体にいいと言われるお酒はいろいろあります。たとえば「焼酎は糖分が含まれないので日本酒より体にいい」と言います。焼酎は蒸留酒であり、糖分は日本酒より少ないのは確かです。
 でも、アルコール度数が日本酒よりも高いので、飲む量が同じなら焼酎のほうが肝臓に負担はかかります。

●ポリフェノールの摂取はコーヒーで
 焼酎はお湯や炭酸水で割ると飲み心地がよく、量も自然と増えます。値段も安いし、大きな容器で販売しています。手元に大量のアルコールがあれば、必ず飲み過ぎるでしょう。実際に、アルコール性肝障害やアルコール依存症の患者さんの多くが焼酎を飲んでいます。
「ビールや発泡酒などはアルコール度数が低いから大丈夫」と思っている人もいるようです。しかし、最低でも350ミリリットル、多ければ2リットル以上を一度に飲む人もいます。アルコール度数が低くても摂取するアルコール量が多くなれば、肝臓によいわけがありません。
 肝臓とは関係ありませんが、心筋梗塞の予防にポリフェノールを摂取したいなら、コーヒーを飲むとよいでしょう。赤ワインと同じ程度、ポリフェノールが含まれています。
 ただし、何杯も飲むのなら、ブラックで飲まないとカロリーオーバーになりますから要注意。

牧 典彦氏(アレルギー専門医)
患者に適したベストな医療
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を模索。現在、牧病院(保険診療・大阪市旭区)、牧リハビリテーション病院(自由診療・大阪府門真市)で勤務。

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