
11月16日、女優の沢尻エリカ容疑者が合成麻薬のMDMAを所持していた疑いで警視庁に逮捕された。都内の自宅から見つかったMDMAについて、沢尻容疑者は「私のものに間違いない」と話し、容疑を認めている。NHKの報道によれば、「10年以上前から大麻やMDMA、LSD、コカインを使用していました。有名人が薬物で逮捕されるたび私も危ないと注意していました」と供述しているという。
沢尻容疑者は2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役をつとめ、すでに第10話までを撮影。NHKは放送開始日の見直しや代役探しなど対応に追われ、撮り直しに向けて動いているという。また、沢尻容疑者は15日から放送の「Indeed」新CMにも出演していたが、同社のYouTube公式チャンネルでは動画が削除されるなど、各方面に影響が及んでいる。
沢尻容疑者が薬物に手を染めていたことが発覚したことで「ガッカリ」との落胆や失望、厳罰を求める声などが大きくなっている。テレビの情報番組でもコメンテーターが彼女への批判を述べており、“お決まりの流れ”が展開されているといえるだろう。薬物使用者の罪や罰にばかりフォーカスし、個人を厳しく糾弾する一方で、違法薬物を取り巻く多くの問題が見落とされていないだろうか。
「遊び半分でやったのが続いているだけ」?
沢尻容疑者逮捕の翌17日、生放送の『シューイチ』(日本テレビ系)では、沢尻容疑者の親友という女優の片瀬那奈が「悲しくて、ショックで、何で、驚きと渦巻いていて。これだけ近くにいて何も知らなかったのは本当に悲しいし、裏切られた気持ち」と声を震わせた。