松坂屋で買い物した時の紙袋や包装紙。今のデザインは大丸と一緒になる前の2002年から23年間、使われてきました。
おなじみの松坂屋の紙袋や包装紙といえばシンボルフラワー、「カトレヤ」がデザインされ、名古屋の人にも長年愛されています。
■7月16日
(50代)「(他の人が)松坂屋の袋を持っていると、“最近松坂屋で買い物したんだな”と。ちらっと見ることはある。ちょっとステータスみたいな、イメージがあります」
(60代)「松坂屋の紙袋であれば、どこに持って行っても大丈夫という安心感がある」
(70代)「お買い物は松坂屋。贈り物をするにも、松坂屋で買うと良く見えるでしょう」

カトレヤの花言葉は、「高貴・理想・憧れ」。贈り物だけでなくこの包装紙に特別な思いを抱く人も多いのです。
創業400年以上…大正時代の包装紙が現存
創業400年以上の松坂屋。
(松坂屋名古屋店 原口渚沙さん)
「現存する包装紙の中で最も古いもので、大正時代に使用していた包装紙です」
大正時代の包装紙には、当時の松坂屋名古屋店の写真が入り、上野店周辺の路線図も描かれています。

(原口さん)
「大正時代だとデパートに来たことがないお客さまも多かったとのことで、カタログやDMのような宣伝の役割として使われていたと聞いている」
時代とともにうつりかわる紙袋や包装紙のデザイン。初めて「カトレヤ」が登場したのは、1957年です。

その後は、約10年ごとに新しいデザインに切り替わっていましたが、今のデザインは、2002年から使われてきました。そしてきょう…

(大丸松坂屋百貨店 宗森耕二社長)
「ショッピングバック、包装紙などの包材のデザインを一新いたします」
23年ぶりに新しくなるデザインは…
23年ぶりに新しくなる松坂屋の紙袋や包装紙。

名古屋の街で印象を聞いてみると…
(80代)「きれいな紙袋になりましたね」
(30代)「かっこいい感じになりましたね」
(50代)「えーびっくり。(カトレヤが)なくなっちゃうのは寂しいなって気がする」

カトレヤのデザインを愛するファンからは、寂しいという声もありましたが…
(デザイナー 三澤遥さん)
「カトレヤは(これまでの)紙袋の中で花の中心にオレンジがともっていて、そのあたりの配色を入れ込んでいる。愛しているファンの方にも伝わったらうれしい」

新しい松坂屋の紙袋と包装紙はファッションフロアなど一部の売り場で7月30日から使われれます。




