丼の中に佇むのは、麺とスープ、そしてネギ。いたってシンプルな構成ながら、そこにはこだわり抜き、手間暇かけて作り上げたという自信が潜む。潔き“素ラーメン”こそ、ラーメンの美味しさを堪能させる究極のスタイルなのだ!
全要素が完璧! 鶏の旨みが醸し出す 奇蹟のバランスだ!
『らぁ麺やまぐち』@西早稲田
かけそば(780円)島根の名蔵「森田醤油」の生醤油ダレとの一体感も見事澄みきった琥珀色のスープ。美しく横たわる麺。これほど凛とした輝きを放つラーメンがあっただろうか。たまらずに、ひと口。
端麗な見た目に対して、鶏と醤油の厚い旨みに圧倒される。スープの材料は、会津地鶏の丸鶏、吉備黄金鶏と伊達鶏のガラ。3種の鶏がもたらす絶妙なバランスが、ハイレベルな味の屋台骨となる。
受け止める中細ストレート麺は、京都の製麺所『麺屋棣てい鄂がく』と開発した苦心の作。中力粉をブレンドし、芯まで茹でることで滑らかなコシを引き出した。
「一本一滴すら残したくない。そう思ってもらえる一杯を」と話る店主の山口裕史さん。素ラーメンの極み、と拍手を送りたい。


麹に漬け込んだ豚肩ロース、低温調理した鶏ムネ肉のチャーシューは別皿注文可[住所]東京都新宿区西早稲田3-13-4
[電話]03-3204-5120
[営業時間]11時半~21時(LO)
[休日]月(祝の場合は営業、翌火休)