
【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】
グレードレースの初日1R1番車はよく「期待枠」と称される。先行力ある期待の若手が入れられることが多い。
そこに入ったのが伊藤旭(25)=熊本・117期・S1。「自力で」とコメントした後に、「えっ! 1レースですか」と目を丸くした。「こんなの予想してなさ過ぎでしょ」。脇本雄太の当日欠場に伴う組み替えの影響のようだが、「勘弁してくださいよ」と困惑していた。
前回の小松島FⅠ決勝では東矢圭吾をマークし、抜けず2着。「人の後ろだったので」と言いながら、「まずまずでした」と状態は問題ない。まだ明るいうちから輝く一番星を狙う。
伊藤颯馬(26)=沖縄・115期・S1=は「えっ! 特選!」と思わず大きな声。すでに想定番組が出ていたにもかかわらず、自分には関係ないと思い込んでいたようだ。
ただ近況は落車が重なった影響で点数は右肩下がり。12Rでは「庸平さんに迷惑をかけるので」と、まさかの山田庸平の後ろを回る。前後が逆の初パターンで、九州ワンツーを狙う。
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伊藤颯馬(右)のパンツを指さし、「僕がプレゼントした」と話す伊藤旭