【ボートレース福岡(サマータイム)GⅢオールレディース】米丸乃絵「地元で絶対に初優勝したい」次世代のニューヒロイン候補がここを出世レースにする

地元でのデビュー初優勝へマジック〝1〟の米丸乃絵


 難局を乗り切った。準優11Rで絶好枠の米丸乃絵は6号艇の中谷朋子の前付けに遭い100㍍起こしの深インになったが、0.01の強烈なSを繰り出して押し切り勝ちに成功。
「こういう緊張感のあるレースをしてみたかった。いい経験ができました」とピンチを楽しむ強心臓ぶりで優出権を勝ち取った。

 機力には文句なしの手応え。「出足や回り足が良くて、行き足も安定してきた。伸びもいい」と機力は全てに二重丸が付くトップレベル。清水愛海のような出ていく伸びではないが、「清水さんに伸びられることもない」のであれば、清水がいない優勝戦なら機力に不安は一切ない。

 不安がないのは機力だけではない。今節は前述した清水が「私は米丸さんみたいなレースはできない」と舌を巻くほどの強烈なスピード戦を披露しているが、普段の取り組みが米丸に自信を持たせている。「いつも一緒に練習している師匠の永田啓二さんはSGレーサー。女子戦で師匠を旋回力で上回る選手はいない。だから誰も怖くないと自分に言い聞かせて、強気にレースに臨んでいます」

 前期(昨年11月~今年4月)に勝率6点台をマークしてA級に復帰すると、今期(5月~)は今節の活躍もあって現在勝率は6.76まで上昇。今節の活躍はもうフロックではない。
だからこそ次のステップに進む時でもある。「地元で絶対に初優勝したい。何が何でもこのチャンスをものにします」。福岡支部どころか、5000番台の女子のスーパースター候補。ニューヒロインが、この地元戦を出世レースにするべく、ありったけの思いをぶつけてVをもぎ取りに行く。(森 大輔)

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