【ボートレース福岡・ルーキーシリーズ】香川支部が誇るホープの23歳「来年は最優秀新人を狙うつもりで走る」初の王道Vに意欲満々

自身初の優勝戦1号艇となる水谷理人


　重圧に打ち勝った。準優1号艇トリオの大トリを務めた水谷理人（23）＝香川・132期・B1＝は、インからコンマ09の鋭い踏み込みを見せてイン逃げで完勝。
今回は自身初の予選首位通過で、勝てば初のV戦絶好枠獲得というプレッシャーの掛かる状況だったが、力強い勝ちっぷりで王道の歩みを一歩進めた。

　これで予選ラストから4連勝となったが、成績通りに機力も最高潮。「全部の足がいい。最近の中でも一番出ている」。今節は強烈な伸びを誇る鰐部太空海が節一の名をほしいままにしているが、「伸びは鰐部さんの方が上で向こうが◉だけど、出足や行き足は自分が◉で鰐部さんより上。トータルでは変わらない」。最後も一騎打ちが濃厚だが、パワーの面において一歩も引く気はない。

　前期（5～10月）は勝率6.15をマークしてA2級に復帰。しかし、A1昇格を目標にしていただけに満足感は皆無に近い。だからこそ、今期はものすごい成績を取るつもりでいる。「絶対にA1になって来年は京極賞（地元まるがめのGⅠ周年記念）に出たい。来年は最優秀新人のタイトルを狙うつもりで走ります」

　132期の養成所時代に勝率7.84をマークし、卒業記念チャンプにも輝いた〝超〟が付く逸材。
今節を次への糧にするつもりだ。「5コースからのデビュー初Vもうれしかったけど、王道でのVはまた違ううれしさがあると思う。何としても達成したい」。5000番台の気鋭が多く活況を呈している香川支部。その中でも最も大物感が漂わせるホープが、初の王道Vで自らのステータスを引き上げる。（森　大輔）

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