〈不同意性交、わいせつ、盗撮…〉「醤油飲ませだけじゃない」10件の罪名、5人の女児が次々と被害にあった鬼畜・柔道塾長の初公判「バレないように行うことに興奮した」
〈不同意性交、わいせつ、盗撮…〉「醤油飲ませだけじゃない」10件の罪名、5人の女児が次々と被害にあった鬼畜・柔道塾長の初公判「バレないように行うことに興奮した」

自身が経営する千葉県市原市の柔道場に通う男児の首を絞めて無理やり醤油を飲ませたり、複数の女児に性的暴行を加えるなど、あわせて10の罪に問われた同市姉崎の無職・石野勇太被告(32)の初公判が6月27日、千葉地裁(宮本聡裁判長)であった。石野被告は「全て間違いありません」と全面的に認め、弁護側も起訴内容について争わない姿勢を示した。

 

問われた罪は10件、13歳未満の女児に…

石野被告は2023年5月に当時11歳の男児をうつ伏せにして首を絞め上げた後、仰向けにさせて無理やり醤油を飲ませるなどの暴行を加えていたことがわかり、千葉県警が昨年11月に逮捕。

その後の捜査で2022年5月から2024年10月にかけ、柔道の合宿で使用していた県内の宿泊施設などで13歳未満の女児計5人に睡眠薬を飲ませて性的暴行を加え、その様子を撮影していたことが明らかになり、県警と千葉地検は再逮捕と起訴を繰り返した。全日本柔道連盟(全柔連)はこれを受けて今年3月、石野被告を除名処分にしている。

石野被告が問われた罪は、△不同意性交等△性的姿態等撮影△児童買春△児童ポルノに係る行為等の規制及びに児童の保護等に関する法律違反△暴行△強制性交等未遂△不同意性交等未遂△不同意わいせつ△強制わいせつ△準強制わいせつ――の10に及ぶ。

千葉地裁で始まった公判で、廷吏に連れられて入廷した石野被告は、坊主頭にマスク姿で灰色のTシャツと同色のスウェットパンツ、茶色のスリッパを着用していた。柔道家らしいがっしりとした体格の石野被告は傍聴席に向かって一礼、読み上げられた起訴状には「全て間違いありません」と大きな声で返事をした。

被害者は全員未成年で名前をA~Fまでのアルファベットを付して裁判を進行したが、検察側が冒頭陳述で明らかにした被告の生々しい鬼畜の所業に、傍聴席全体が静かな怒りに満ちていた。

石野被告は微動だにせず視線を少し下げて一点を見つめていたが、冒頭陳述では証拠調べの際に「(醤油を飲ませた)Aの態度に腹を立てた」や「人にバレないように性的な行為を行なうことに興奮した」と供述していたことや、被害者の親たちが「絶対に許せない」「厳しい刑罰を」と厳罰を求めていることもも明らかにされた。

石野被告の余罪捜査は続いており、今月末にもう一件追起訴される予定だ。次回公判は8月14日に行なわれる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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